宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 5/ 8 10:20 更新 太陽風の大きな乱れがやって来ました。磁場強度、速度が強まり、活発なオーロラ活動も発生しています。 担当 篠原 これまでの穏やかな風から一転して、急に太陽風が乱れました。 ACEの図をご覧下さい。 7日16時半(世界時7日7時半)から乱れは始まっています。 7日16時半(世界時7日7時半)から4時間にわたって見られた、 プラズマ粒子密度(橙色線)の増加に注目してください。 10個/cm^3から、一気に50個/cm^3に増えています(普段は数個/cm^3です)。 太陽風の密度が濃くなったため、磁気圏を押し込む圧力が増加しました。 沖縄の磁場データをご覧下さい。 7日17時(世界時7日8時)から21時(世界時12時)にかけて、 磁場の盛り上がりが見えています。 これは、磁気圏が圧縮されたために、地上の磁場が増加した現象だと思います。 粒子が増加すると同時に、太陽風の磁場強度(白線)、速度(黄色線)も変化を始めました。 磁場強度は10nTに強まり、更に20nTへと上がります。 20nTに強まったところで、大きく南北成分が変化をしています。 初め、北向きに大変強まっていたのが、 7日22時(世界時7日13時)に急に南に反転し、-10nTを超える強い南向きが続いたのです。 ここで、シベリアの磁場データをご覧下さい。 8日1時(世界時7日16時)から、急に強いマイナスの変化が発生しています。 太陽風磁場の強い南向きの影響で、激しいオーロラ活動が発生したのです。 AE指数では、1000nTを超える活発な活動が観測されました。 強い南向きは4時間ほど続き、その後は北寄りに変わりました。 磁場強度もやや下がって、まだ十分強いですが、現在は10nTになっています。 太陽風の速度は、変化の開始以降ゆっくりと上昇を続けています。 半日ほどかけて、300km/秒から600km/秒まで上がりました。 磁場強度が強まったままですので、もう一段上昇する可能性もあります。 昨日のニュースでは、たいした高速風は来ないのではないかと書きましたが、 いきなり大きく乱れが始まりました。 27日周期の図を見ると、速度、磁場ともに、前周期の変化よりも大きくなっています。 現在、磁場強度と速度が共に高まっています。 南北成分が再び南寄りに変わると、活発なオーロラ活動が始まるでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、磁気圏の乱れに影響を受けて激しく変化しています。 レベルは低い状態ですが、今後の増加に注意する必要があります。 太陽では、953黒点群が西(右)に没しつつあります。 一旦太陽は無黒点になりそうです。 SOHO EIT284の写真では、東の端(左端)に明るい領域が見えています。 ここから次の黒点群が上がって来るのでしょうか。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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