宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 5/ 1 11:32 太陽風の速度が下がり始めました(550km/秒)。磁気圏活動も落ち着いてきました。
2007/ 5/ 2 10:26 太陽風の速度が下がり(470km/秒)、地球は高速風帯を抜け出しつつあります。
2007/ 5/ 3 10:21 C9の大きめの小規模フレアが発生しました。太陽風は低速になっています。
2007/ 5/ 4 11:45 太陽風は低速(320km/秒)で、磁気圏も概ね静穏です。
2007/ 5/ 5 11:25 太陽風は低速で、磁気圏は静穏です。明日から高速太陽風がやってくるでしょう。
最新のニュース

2007/ 5/ 6 11:32 更新
低速の太陽風が続いています(280km/秒)。高速風はまだ来ていません。

担当 篠原

高速太陽風の気配はまだ見られません。
太陽風は速度(ACEの黄色線)が280km/秒まで下がり、かなり低速です。
そして、磁場強度(白線)は2nTへ下がっています。
たいへん穏やかな状態です。

このため、地球の磁気圏もとても穏やかです。
シベリアの磁場データには、全く変化が見られず、
平坦なグラフとなっています。


今後、いつから高速風が始まるかですが、
太陽風の磁場強度や密度(橙色線)の変化に注目してください。
高速風の始まりでは、磁場強度や密度が先に高まって行きます。

これから高速風がやってきた場合、
明日、明後日にかけて磁気圏活動が活発になる可能性があります。


太陽では、昨夜、5日20時(世界時5日11時)に、
953黒点群でC4.2の小規模フレアが発生しました。
953黒点群そのものは、縮小の傾向にあるようです。
この後、フレア活動が活発化するということはないでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子はゆっくりと減少し、
10,000を割るところまで下がりました。
高速風が来るよりも先に、警戒レベルから下がりました。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。