宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 5/ 1 11:32 更新 太陽風の速度が下がり始めました(550km/秒)。磁気圏活動も落ち着いてきました。 担当 篠原 953黒点群が太陽の中心近くに移動しています。 発生している場所は、太陽の赤道に近い低緯度です。 太陽活動が極小を迎えると、黒点の発生場所が低緯度から中緯度へ切り替わります。 ですので、現在の黒点の出現場所から考えると、 太陽活動は新しい周期をまだ迎えてはいないようです。 太陽黒点はたいへん強い磁場を持っています。 その様子は、SOHO衛星の太陽写真で見ることができます。 今日の1枚目で、太陽面の磁場写真を紹介しましょう。 写真に見える白と黒の模様は、磁石のN極・S極を示しています。 953黒点群が見えている場所に、複雑な白と黒の構造が見えています。 普通、黒点群は、その中に白と黒の両方を持っています。 そして、白と黒の分布が複雑なほど、黒点群はエネルギーを蓄えていると考えられます。 953黒点群は、フレア活動はほとんど起こしていませんが、 磁場の構造としては、かなり複雑な種類に分類されています。 一方、左に見えている954黒点群は、白と黒がふたつにはっきりと分かれています。 こちらは単純な構造です。 太陽風は、速度の低下が始まりました。 切り替わったのは、30日17時(世界時30日8時)くらいでしょうか。 磁場強度が5nTから3nTに下がり、速度がゆっくりと低下を始めました。 現在の太陽風は、速度が550km/秒まで下がり、 磁場強度も3nTに弱まったままで安定してます。 今回の高速風では、太陽風磁場の南北成分が南に偏って続き、 活発なオーロラ活動をもたらしていました。 しかし、磁場強度が弱まった後は、傾向が変わったようで、 南北成分はほとんど0nT付近にとどまっています。 このため、オーロラ活動は穏やかになっています。 速度が下がって来ている事も影響しているでしょう。 シベリアの磁場データを見ると、この3日間のオーロラ活動の変化が分かります。 左側、真ん中の2日間が活発だったのに比較して、 昨日のデータである右側は、ずいぶん穏やかになっています。 引き続き太陽風の速度は低下を続け、 明日くらいに、地球は高速風帯を抜け出すでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、 昨日の活発な磁気圏活動が影響したようで、数値としては下がっています。 GOES12(赤線)は10,000にやっと達する程度で、GOES11(青線)は10,000を割ってしまいました。 再び増加する可能性がありますので、引き続き注意する必要があります。 SOHO MDIカメラによる、黒点群の磁場の様子。5月1日7時半(世界時4月30日22時半)。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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