宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 5/ 2 10:26 更新 太陽風の速度が下がり(470km/秒)、地球は高速風帯を抜け出しつつあります。 担当 篠原 地球は高速太陽風領域を抜け出しつつあります。 太陽風の速度はゆっくりと低下を続け、現在470km/秒まで下がっています。 やや高速というレベルです。 27日周期の図を見ると、高速風の終わり方は前周期と似ています。 磁場強度も3nTと弱まったままで安定しています。 -2nTくらいの弱い南向きがところどころで観測されています。 その影響で、小規模のオーロラ活動が発生しています。 シベリアの磁場データには、小さいですが、オーロラ変動に関わる変化が見られています。 この図を見ると、左側の3日前、真ん中の2日前、そして、右側の昨日と、 日を追うごとにオーロラ活動が小規模になっていることがよく分かります。 これは、太陽風の速度が下がって来たこと、 太陽風磁場の南向きが小さくなって来たことのふたつの原因があります。 さて、高速太陽風を抜け出したところで、次の高速風が近づいています。 27日周期の図で4月9日に始まっている高速風です(小規模ですが)。 これは、今周期は5月6日にあたります。 SOHO EIT284の太陽写真(左側が最新の写真)では、 次の高速風の原因となるコロナホールが見えています。 写真の真ん中で明るく光っているのは、黒点群です。 コロナホールは、その左下にやや暗く影のように見えています。 27日前の4月4日の写真を右側に掲載します。 この写真でも、ほとんど同じ位置にコロナホールが見えています。 この時は、黒点群はできていませんでした。 その影響でしょうか、細かく見ると、 コロナホールは、前回よりもやや左側にずれたようにも見えます。 今日の写真ではコロナホールは斜めになっていて、やや見にくいです。 明後日くらいになると、もっとよく見えるようになるでしょう。 次に来る高速風は、前々回まではかなり立派な高速風だったのですが、 前回になって急に規模が弱まりました。 今日の1枚目の図で、過去3周期の太陽風速度の変化を示します。 2月13-17日、3月12-17日と、高速風の山がかなり大きかったのに対し、 4月9-12日の高速風は急に細くなっています。 今回はどのようになっているでしょうか。注目しています。 放射線帯高エネルギー電子は、再び上昇しています。 大きな上昇ではありませんが、両衛星でほぼ10,000を回復しています。 衛星の運用では注意が必要です。 また、太陽面には953、954のふたつの黒点群があります。 953群は大きな姿を見せていますが、フレア活動としてはほとんど動きがありません。 急に大きなフレアを起こすかもしれませんが、基本的には穏やかに推移しそうです。 過去3周期の、太陽風速度の27日周期変化。太陽風データはACE衛星による。 (c) 宇宙天気ニュース SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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