宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 4/27 10:41 更新 太陽風、磁気圏は概ね穏やかです。これから明日にかけて、高速太陽風がやってくるでしょう。 担当 篠原 太陽風は速度440km/秒と、やや高まった値で安定しています。 磁場強度は5nTで、普通の強さです。 ちょうど日付が今日に変わる頃に(27日2時、世界時26日17時頃)、 太陽風磁場の大まかな向きが、 「太陽から地球向き(A)」から、「地球から太陽向き(T)」切り替わる、 セクター境界を地球は通過しました。 ACEの図で、水色の線が真ん中あたりから上寄りにジャンプしていますが、 その境目がセクター境界です。 セクターが切り替わること自体は、地球への目立った影響は起こしません。 しかし、それとともに高速風がやって来たりするなど、 太陽風の状態が変化することはよく見られます。 今回の場合は、太陽風磁場の南北成分(赤線)に変化が見られています。 図の前半では0nT付近にあったものが、 後半からは-3nTの弱い南向きが続くようになっています。 セクターをまたいで、太陽風の様子が変わったためだと思います。 ただし、今回は速度などに目立った変化は発生しておらず、影響は小規模です。 磁場が南向きになったため、磁気圏がやや活動的になっています。 AE指数の後半で、500nT規模の小規模変動が捉えられています。 しかし、速度や磁場強度が現状程度では、活動も小規模に留まるでしょう。 そして、今夜か明日くらいから、高速の太陽風がやって来ると予想されています。 SOHO EIT284では、発生源のコロナホールがよく見えています。 27日周期の図から前周期の高速風を見ると、 最高速は650km/秒に達し、高速状態は3〜4日続きました。 速度が上がる前に、磁場強度が強まるでしょう。 その際に大きく南を向くと、 磁気嵐を起こしたり、活発なオーロラ活動が発生する可能性があります。 また、高速風の後半からは、放射線帯高エネルギー電子が増加すると思われます。 29日以降は注意が必要となるでしょう。 太陽の東端の黒点群の姿が、よく見えるようになって来ました。 規模はなかなか立派ですが、活動度は低い様です。 X線のグラフは、レベルは上がっていますが、目立った変化は起きていません。 太陽のフレア活動は穏やかに推移しそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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