宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 4/28 10:37 更新 高速太陽風がやってきました(650km/秒)。オーロラも活発化しています。 担当 篠原 高速の太陽風がやってきました。 ACE衛星の観測によると、昨日、27日16時(世界時27日7時)頃から、 太陽風の磁場強度がざわつき始め、 粒子密度が増加するという変化が見られました。 磁場強度としては、5nTから9nTへ小幅に増加しただけですが、 続いて、28日0時(世界時27日15時)頃から速度に変化が始まり、 450km/秒からゆっくりと上昇して、現在、650km/秒に上がっています。 コロナホールとしてはなかなかの高速風です。 27日周期の図を見ると、今回の速度上昇は、 前周期とだいたい同じタイミングで始まりました。 ただし、上昇のペースがとても速く、一気に最高速へと上がっている様です。 速度が上がり始めた頃から、太陽風磁場の南北成分が南に偏る様になりました。 それほど大きくはありませんが、磁場強度が9nTに強まっていることもあって、 -5nTを超える強さの南向きが頻繁に現れています。 速度が高まったことと重なって、活発なオーロラ活動を発生させています。 AE指数をご覧下さい。 図の後半に、1000nTに達する活発な変動が2回の山となって観測されています。 だいぶ夜が短くなった北極圏ですが、 夜とタイミングが合えば、きれいなオーロラが見えたことでしょう。 この変化は、シベリアの磁場データにも記録されています。 こちらの図は3日間を示していますので、 昨日になって、一気に活動が活発化したことがよく分かります。 高速風は、5月1日にかけて続くと思われます。 もう少し上昇して、700km/秒に届くかもしれません。 今日から明日くらいにかけては、活発なオーロラ活動も期待できます。 放射線帯の高エネルギー電子は、現在はたいへん低いレベルにあります。 明日くらいから、上昇が始まる可能性がありますので、 今後の変化には注意してください。 太陽では、953黒点群の規模がやや大きくなっている様です。 Bクラスの小さなフレアを3回起こしています。 SECでは、Mクラスの中規模フレアを起こす可能性もあるとしています。 今後の活動に注目する必要がありそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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