宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 4/30 14:47 更新 放射線帯高エネルギー電子がかなり増加しています。高速風と活発な磁気圏活動が続いています。 担当 篠原 かなり高速の太陽風が続いています。 28日から始まった高速太陽風(ACEの黄色線)は、650km/秒の高い速度を保ち続けています。 この一日間のACEの速度を見ると、630〜680km/秒の幅で変化している程度です。 磁場強度(白線)は5nTで、強さとしては普通のレベルですが、 こちらも弱まる事なく、安定しています。 太陽風磁場の南北成分(赤線)は、引き続き南寄りの傾向が続いています。 -4nTくらいをピークとして、振動しながらもマイナスに偏っているのが分かります。 このため、磁気圏にエネルギーが流れ込み、活発なオーロラ活動が続いています。 シベリアの磁場データをご覧下さい。 この3日間、磁場のグラフが活発に変化し続けています。 これは、観測地の上空で、 オーロラに伴って発生する電流が、活発に流れていた事を示しています。 振れ幅が大きいほど、オーロラも強まったと考えることができます。 27日周期の図を見ると、今回の高速風は、 前回よりも規模が大きくなっているようです。 600km/秒を超える期間が、2日を超えています。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、高速風の発生源であるコロナホールは、 太陽の西側へ去りつつあります。 従って、高速風はこれから後半に入ると予想されます。 前周期を参考にすると、明日には速度の低下が始まると思われます。 速度が下がり始めると、オーロラの活動も次第に弱まって行きます。 高速太陽風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子がかなり強まっています。 GOES12は40,000にまで達し、GOES11も10,000の警戒ラインを突破しました。 高速風が続いていることから、もう一段上昇する可能性もあります。 衛星の運用では、これからしばらく注意が必要です。 太陽では、953黒点群が大きな姿を見せています。 ただし、フレア活動は落ち着いているようです。 X線のグラフには目立った変化は見られていません。 太陽写真をよく見ると、953群の左手にもうひとつ別の黒点群が出現した様です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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