宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/ 4/29 11:04 更新 高速太陽風(650km/秒)と、活発なオーロラ活動が続いています。放射線帯高エネルギー電子が増加しています。 担当 篠原 高速の太陽風と、活発なオーロラ活動が続いています。 太陽風は昨日のニュース以降、600〜650km/秒の高速状態を保っています。 現在の速度も650km/秒で、かなり高速です。 磁場強度は5nT。 地球への影響を決定する磁場の南北成分を見ると、 細かく振動をしながらも、南に偏った変化を示しています。 振動しながらですが、-5nT程度の南向きが一日を通して続いています。 速度がかなり高まっていることと重なって、活発なオーロラ活動が続いています。 AE指数では(図が前半しかありませんが)、 500〜1000nTの中規模の変動が連続的に起こっています。 シベリア磁場データも、この2日間(図は3日幅です)、 連続して活発な変化を記録しています。 太陽風の磁場強度は、5nTと強くはありませんが、弱まってもいません。 高速風としては中盤にあると考えられます。 27日周期の図を見ても、 今日から明日くらいが高速風の中心にあたると思われます。 太陽風の磁場強度が、現状程度に保たれている間は、 オーロラ活動も引き続き活発に見られるでしょう。 しかし、高速風帯が後半を迎えるとともに、磁場強度は弱まって行きます。 すると、南向き磁場も弱まることになり、オーロラ活動は次第に小規模になります。 明日以降は、次第にこの傾向が見られる様になるでしょう。 高速風は、5月1-2日くらいまで続くと予想されます。 放射線帯の高エネルギー電子が、一気に増加しています。 GOES11(青線)の方だけですが、10,000の警戒レベルに到達しています。 GOES12(赤線)も、続いて10,000まで上昇すると思われます。 衛星の運用では、しばらくの間注意が必要となります。 太陽の953黒点群では、フレア活動は一旦落ち着いています。 Bクラスの活動も見られていますが、より小規模になっています。 ただし、953黒点群は、規模としてはエネルギーを蓄えている様で、 中規模クラスのフレアにつながる可能性があるとのことです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|