宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 4/19 11:05 更新 太陽風磁場の乱れは終わり、穏やかな宇宙天気に戻っています。 担当 篠原 太陽風磁場の連続的な南向きは終わり、 宇宙天気は穏やかな状態に戻っています。 ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は400km/秒前後で普通の速度です。 磁場強度は5nTでこちらも通常の強度です。 南北成分は、一昨日の南向きの名残りがあるのか、 比較的南寄りに推移しているように見えます。 それでも、南向きが長時間続くということはなく、 短時間で南と北の間を変化しています。 このためでしょうか、 AE指数では、ところどころに小さな変化が見られている程度で、 磁気圏はだいぶ穏やかな印象です。 沖縄の磁場データを見ると、17日に発生した小規模の磁気嵐から、 ゆっくりと磁場強度が回復している様子が分かります。 既に、静穏レベルの青線にほぼ戻っています。 宇宙空間で、地球を取り巻いて流れる環電流が、 太陽風の乱れによって急激に形成され、 その後ゆっくりと消失している過程を見ているのです。 さて、次はいよいよ高速太陽風の到来です。 SOHO EIT284の太陽コロナ写真では、 中心部にどっかりとコロナホールの穴が空いています。 コロナホールの右端は、太陽の西側(右側)に進み出していて、 もう少し進むと、地球へ影響が及び始める目安の位置になります。 この写真の様子では、 20日の終わりから21日に入る頃に高速風がやってくるのではないでしょうか。 ただ、27日周期の図で前周期の太陽風の変化を見ると、 高速風の前、3月23日ころから磁場の乱れが続いています。 これに対応する変化が、17-18日に見られた磁場の乱れかもしれませんが、 高速風の到来まで太陽風の変化がどうなるか、興味あるところです。 太陽に現れた952黒点群は、早くも西に没しつつあります。 SOHO EIT284の写真で、右端に明るく光っている点が黒点の位置です。 掲載している可視光の写真では、見つける事ができませんでした。 この後、無黒点の日が再び始まりそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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