宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 4/10 10:40 更新 太陽風速度は、一旦500km/秒に上昇したものの、その後400km/秒に下がっています。高速風帯の様子が変化しています。 担当 篠原 このところ、太陽のX線強度がたいへん弱い状態が続いています。 フレア活動もたいへん少なく、 Cクラスの小規模フレアでも、2月19日以来、50日にわたって発生していません。 その様子を示すため、GOES12衛星が観測した太陽X線のグラフを作成しました。 2006年1月から今日までの、1年3ヶ月ほどのグラフです。 これを見ると、今年の2月以降X線の強度が弱まって、 観測器の下限付近に停滞している様子が分かります。 測定の下限に近づく事は、2006年中にも何度か見られていますが、 いずれも1ヶ月と続いておらず、 今回の低レベル状態はかなり長く続いているように見えます。 太陽活動は、今年が活動の極小になると予想されていますが、 極小の底の部分に達しつつあるということなのかもしれません。 さて、太陽風の変化ですが、予想と違って微妙な変化を示しています。 27日周期で前周期に見られたように、これから高速風がやって来ると予想していました。 しかし、昨日のニュースの後、速度は一旦500km/秒に上がったものの、 半日ほどで下がってしまい、 現在は400km/秒と通常の速度に戻ってしまっています。 また、速度の上昇前に10nTに強まっていた磁場強度も、 速度が上がったところで弱まってしまい、現在は2nTくらいしかありません。 27日周期の図で、上の段の前周期の太陽風速度(緑色線)の変化と、 下の段の今周期の変化とを比較してください。 たいへん大きく、様子が変わっています。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、コロナホールは太陽の西半分に進んでいます。 今後、再び速度が上がって、高速風になる可能性はありますので、 引き続き太陽風の変化に注目する必要はあります。 それでも、前周期ほどの高速風帯にはなりそうにありません。 昨日の磁気圏活動は比較的穏やかでした。 AE指数には、500nTの小さな変化が見られた程度です。 太陽風の速度変化が小幅だったことと共に、 太陽風磁場がやや北寄りに推移していたためです。 放射線帯高エネルギー電子は、1000くらいに下がっています。 警戒状態は終わりました。 今後の変化は、太陽風の様子を見る必要があります。 太陽は無黒点で、たいへん穏やかです。 2006年1月以降のGOES12衛星による太陽X線の強度変化。2007年2月以降たいへん弱まっています。 (c) 宇宙天気ニュース、NOAA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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