宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 4/ 7 10:23 更新 太陽風は低速になっています(350km/秒)。放射線帯の警戒状態が続いています。 担当 篠原 太陽風の速度(ACEの黄色線)は350km/秒まで下がり、低速風になっています。 磁場の強さ(白線)は3nTと、こちらもやや弱まった状態です。 太陽風磁場の南北成分(赤線)は、ずっと南側(マイナス側)に偏っています。 これは、オーロラ活動を引き起こす要因と考えられますが、 南向き磁場の強さは弱く、-2nT程度しかありません。 しかも、低速風となっていますので、 地球へもたらすエネルギーは小さく、オーロラ活動は概ね穏やかです。 オーロラの活動を示すAE指数を見ると、 200nTくらいの小さな変化は見られます。 かなり小規模のオーロラ活動くらいは見られたようです。 SOHO EIT284では、太陽の中心やや下寄りにコロナホールが来ています。 今、最も強く地球方向に高速の太陽風を吹き出しています。 その高速風の始まりですが、コロナホールの位置関係からは、 明後日の9日頃に到来すると予想されます。 その一方、27日前の前周期の変化を参考にすると、 明日には太陽風の速度上昇が見られるかもしれません。 大きな差ではありませんが、開始のタイミングがどちらに合うのか、 注目してください。 高速風が始まる時は、磁場強度が先に強まります。 (27日周期の図の、3月11, 12日の変化を参考にしてください) 磁場が強まると、大きく南を向きやすくなり、 オーロラ、磁気嵐などの磁気圏活動が活発になる可能性があります。 磁場強度が強まり、速度が上昇していく頃に、 より活発な活動が期待できます。 放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルを保っています。 27日周期の図を見ると、4月4日以降、すっかり安定状態になっています。 このまま、次の高速風が始まるまで警戒状態が続くでしょう。 太陽は無黒点です。 フレア活動はたいへん静穏です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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