宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 4/ 6 12:42 更新 太陽風は通常の状態に戻りました。放射線帯高エネルギー電子が高い状態です。 担当 篠原 太陽風の速度は400km/秒まで下がり、すっかり落ち着いています。 磁場強度は3nTとやや弱め。 低速で磁場強度も弱まっているので、磁気圏は静穏になっています。 SOHO EIT284の太陽写真では、太陽の南半球(下半分側)に見えるコロナホールが、 太陽の中心線に達しています。 コロナホールは、太陽の磁場が太陽から外側に向かって広がっている領域です。 太陽コロナを作っているプラズマのガスは、磁場に沿って動くという性質があります。 このため、磁場が外側へ向かって広がっているコロナホールは、 ホースで水を撒くように、 速度の高いプラズマの風を太陽から外側に向かって吹き出す、特別な場所になっています。 今日の写真では、コロナホールのホースは地球の方向を向き始めています。 ちょうど今、地球に向かって飛び出した高速の太陽風が、 これから3日後くらいに、地球までやってくるのです。 従って、次の高速風の始まりは4月9日くらいになりそうです。 明日、明後日と、コロナホールは太陽の中心線をゆっくりと横切って行きます。 その間に放出された高速太陽風が、次々と地球までやってくるのです。 放射線帯の高エネルギー電子は、増加した状態で安定しています。 衛星の運用などでは、引き続き注意が必要です。 太陽のフレア活動は、たいへん穏やかです。 X線のグラフにはほとんど変化が見られません。 太陽写真には黒点群の番号は残っていますが、黒点自体は消えている様です。 非常に静かな状態が、1ヶ月以上続いています。 Cクラスの小規模フレアですら、最後に発生したのは2月19日のC1.1です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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