宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 4/ 9 10:04 更新 太陽風の磁場強度、密度、速度などで変化が始まっています。高速風が始まると思われます。 担当 篠原 太陽風に変化が始まった様です。 ACE衛星の観測によると、今日の早朝、9日6時半(世界時8日21時半)頃に、 太陽風磁場、密度、速度のデータが大きく変化しました。 太陽風磁場(白線)は、それまで5nT以下だったものが、 急激に強まって、一時20nTにまで上昇しています。 かなり強い磁場強度です。 また、密度(橙色線)は、5個/cm^3から40個/cm^3へ上がりました。 速度も同じく、300km/秒から400km/へ上がりましたが、 これは、低速から通常の速度へ回復した程度です。 太陽風の密度が急に上がったため、 磁気圏に対する太陽風の圧力が増加して、磁気圏が圧縮される変化が発生しています。 沖縄の磁場データをご覧下さい。 図の右端、9日7時半(世界時8日22時半)頃に、磁場強度の急な上昇が発生しています。 これは、磁気圏が圧縮されたために、 磁気圏の内側の磁場強度が強まったために起こった変化です。 また、太陽風の磁場強度は、20nTに強まった後、 一時的に0nT付近まで下がり、再び10nT強へ戻っています。 面白い変化ですが、ここでセクターの切り替わりが起こっているのかもしれません。 前周期でも、高速風の到来とともに、セクターの切り替わりが見られています。 この太陽風の変化は、SOHO EIT284の太陽写真で見えていたコロナホールによる 高速風の開始にあたるのではないかと思います。 引き続き、速度が上昇を続けて行く可能性が高いですので、注目してください。 磁場強度が強まっていますが、 ここまでの南北成分(赤線)は北向き(プラス方向)で推移しています。 この状態では、磁気圏への影響は小さいままですが、 向きが反転して、南向き(マイナス方向)で推移するようになると、 オーロラや磁気嵐などの磁気圏活動が活発化します。 前周期の高速風は、最高速度が700km/秒に達し、 高速状態が6日間にわたって続きました。 今週いっぱいは注意が必要となりそうです。 現在までの磁気圏活動は静穏です。 AE指数にはほとんど変化がありません。 また、放射線帯高エネルギー電子は高いレベルが続いていますが、 今朝の太陽風の乱れで、急な減少も示しています。 どこまで下がるかは、明日まで様子を見る必要がありますが、 その一方、太陽風速度が本格的に上昇すると、一気に減少する可能性が高まります。 太陽は無黒点のままです。 ほんとうに穏やかな状態が続いています。 極小期も極まりつつあるのでしょうか。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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