宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 3/10 19:27 更新 太陽風磁場の南向きが1日にわたって続いています。低速のため、磁気圏は概ね穏やかです。 担当 篠原 太陽風は速度がゆっくりと下がって、現在、340km/秒まで下がっています。 太陽風磁場が面白い変化をしています。 今日の図全体にわたって、南向きが続いているのです。 強度としては-2〜-4nTで、強いものではありませんが、 一日にわたってほぼ南向きを保っています。 太陽風の磁場が南を向くと、磁気圏へエネルギーが流れやすくなるのですが、 今回は太陽風の速度が遅くなっていたため、影響はそれほどでもないようです。 AE指数は、観測点があまり揃っていない様で、確定的なことは言えませんが、 300nTくらいの小規模の変化が続いている程度です。 シベリアのデータにも目立った変化は見られません。 磁気圏のオーロラ活動は、比較的穏やかだった様です。 一方、放射線帯の高エネルギー電子は、大きく減少しています。 もうしばらく見なければ今日の最高値は分かりませんが、 既に10000を切っているかもしれません。 STEREO衛星の太陽写真では、コロナホールが太陽の中心を過ぎたように見えます。 すると、もう2日ほどで次の高速風がやってくる事になりそうです。 12-13日あたりになると思われます。 前周期は700km/秒を超えるほどの高速風が来ました。 今回も、コロナホールがしっかり見えている事から、 同程度の高速太陽風がやってくるように思われます。 太陽は黒点が見られない状態です。 X線のグラフも下がりきっていて、フレア活動はとても穏やかです。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。10日17時(世界時10日7時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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