宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 3/ 9 10:10 更新 太陽風は低速になりつつあります(370km/秒)。放射線帯高エネルギー電子が増加しています。 担当 篠原 太陽風の速度はあっさりと下がって、やや低速状態に変わっています。 昨日のニュースの時は、500km/秒を切ったばかりだったのですが、 1日経った現在は、既に370km/秒まで落ちています。 27日周期の図を見るとよく分かりますが、2日間の短い高速風でした。 太陽風の磁場強度も、2nTに弱まったままです。 速度が下がり、磁場強度も弱まっているため、 オーロラ活動は穏やかになっています。 AE指数には、ほとんど変化が記録されていません。 STEREO衛星の太陽写真が、再び見やすい状態に戻りました。 EUVI195カメラの画像を掲載しています。 すると、太陽面の南東(左下)に、三角形をしたコロナホールが広がっているのが分かります。 27日周期の図を見ると、前周期、2月12日から始まっている高速風の 原因となったコロナホールです。 今日の写真を見ると、間もなくコロナホール右端が太陽の中心線に達しそうです。 すると、その3日後くらいに高速風が地球へ届きますから、 3月12-13日頃に高速風が開始するのではないでしょうか。 一方、27日周期で考えると、高速風の回帰は3月11日と予想されます。 このずれがどうなっているのか、週明けの太陽風に注目してください。 放射線帯の高エネルギー電子が増加を続けています。 GOES11, 12の両衛星で10,000を超えるレベルに達しています。 次の擾乱がやって来る週明けまでは、高いレベルが続きそうです。 衛星の運用では注意が必要でしょう。 太陽のフレア活動はとても穏やかです。 黒点は見えなくなっています。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。9日1時(世界時8日16時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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