宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 2/24 20:36 太陽風はたいへん低速です(280km/秒)。明日以降、高速の太陽風がやってきます。
2007/ 2/25 11:18 太陽風はたいへん低速です(280km/秒)。高速太陽風の開始に注目してください。
2007/ 2/26 09:28 コロナホールによる高速風が始まりそうです。太陽風に変化が見られています。
2007/ 2/27 07:57 高速風は到来せず、太陽風は低速に戻ってしまいました。引き続き、変化に注目する必要があります。
2007/ 2/28 11:05 高速太陽風がやってきました(620km/秒)。オーロラも活動的になっています。
最新のニュース

2007/ 3/ 1 10:15 更新
650km/秒のかなり高速の太陽風が続いています。オーロラも活発です。

担当 篠原

650km/秒近い、かなり高速の太陽風が続いています。
昨日のニュースの後に、太陽風は速度が650km/秒まで上がり、
そのままほぼ1日、高いレベルで高速状態が続いています。

太陽風磁場は、強度が約5nTで、南北に頻繁に変化しています。
速度がかなり高いことと重なって、地球の磁気圏へエネルギーがどんどん流れ込んでいます。
そのためオーロラ活動も活発に続いています。
AE指数を見ると、500〜1000nTの中規模の変動が、1日中連続的に発生しています。

その一部、28日16時〜18時半(世界時28日7時〜9時半、アラスカ時間で27日22時〜28日0時半)
のオーロラの様子を、アラスカライブカメラの画像で紹介します。
動画の中程で、オーロラが爆発的に発生する瞬間が見えています。


太陽風の変化を見ると、わずかですが磁場強度が弱まり始めているようです。
従って、高速風は後半に入っていると思われます。
STEREOの太陽写真を見ても、コロナホールは遠く西の端に去りつつあります。
恐らく今日のうちに、遅くとも明日には速度の低下が始まるでしょう。

2〜3日ほどかけて速度は下がり、穏やかな太陽風へ戻って行くでしょう。
今日いっぱいから明日くらいまでは、オーロラの活動も期待できます。
ただし、規模は次第に弱まって行きます。


放射線帯の高エネルギー電子が増加を始めています。
まだ、1000に達した程度で、明日、どの程度まで増加しているかがポイントになるでしょう。

太陽のフレア活動は穏やかです。
太陽写真が更新されていないのですが、特に変化はないようです。



アラスカライブカメラで観測されたオーロラ。
(c) NICT/SALMON


STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。1日4時半(世界時28日19時半)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。