宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 2/24 20:36 更新 太陽風はたいへん低速です(280km/秒)。明日以降、高速の太陽風がやってきます。 担当 篠原 今日は更新が遅くなり申し訳ありませんでした。 昼の間ずっと、NICTのネットワークにアクセスすることができなかったためです。 先ほど回復した様です。 太陽風は、低速風が続いています。 速度は280km/秒で、たいへん遅い状態が続いています。 太陽風の磁場強度も、3nTから5nTへわずかに強まっていますが、 目立った変化ではありません。 速度が下がりきっているため、オーロラの活動は穏やかな状態が続いています。 AE指数にはほとんど変化が見られません。 ただ、ACEの図の中程に、-4nTと南向きが強まった時間帯があります。 これに対応して、AE指数にも小さく盛り上がった時間帯が見られます。 今日の様に低速で磁気圏が穏やかな場合、 オーロラの活動する場所が普段よりも高緯度側にずれてしまう傾向があります。 すると、AE指数の観測点ではオーロラの活動を正しくとらえることができなくなります。 今日のオーロラ活動も、AE指数で推定される変化よりも、 いくらか活発なオーロラが見られていたのかもしれません(それでも小規模ですが)。 27日周期の図によると、明日以降、高速の太陽風がやってきます。 STEREOの紫外線望遠鏡EUVI284画像では、コロナホールが太陽の中心に見えています。 もう少し進むと、地球へ高速風がやってくる(見かけの)位置に達します。 27日周期そのままの場合は、明日の夕方から、速度が上がり始めると予想されます。 ただ、太陽写真のコロナホールの様子では、今回はやや遅くなるかもしれません。 回帰性の高速風の場合、速度が高まるより先に、磁場強度が強まっていきます。 これからしばらく、ACEの磁場強度(白線)の変化にも注目してください。 太陽では、942黒点群はほとんど見えなくなっています。 一方、944黒点群はいくらか大きくなった様です。 活動度は低く、X線のグラフには目立った変化は見られません。 太陽は穏やかな状態が続くでしょう。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI284の太陽写真。24日7時半(世界時23日22時半) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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