宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
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Dst (京都大学)
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シベリア磁場 (NICT)
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オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 2/21 11:33 太陽風はさらに低速になっています(340km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2007/ 2/22 11:15 太陽風は低速風になっています(300km/秒)。宇宙天気はとても穏やかです。
2007/ 2/23 11:25 太陽風はかなり低速です(290km/秒)。明日までは低速状態が続くでしょう。
2007/ 2/24 20:36 太陽風はたいへん低速です(280km/秒)。明日以降、高速の太陽風がやってきます。
2007/ 2/25 11:18 太陽風はたいへん低速です(280km/秒)。高速太陽風の開始に注目してください。
最新のニュース

2007/ 2/26 09:28 更新
コロナホールによる高速風が始まりそうです。太陽風に変化が見られています。

担当 篠原

太陽風に変化が始まっています。
昨日のニュース以降、280-300km/秒(ACEの黄色線)の低速状態が続いていた太陽風ですが、
今朝、26日4時(世界時25日19時)くらいから、変化が見え始めています。

まず、粒子密度が増加を始めました(橙色線)。
これまで5個/ccくらいだったのが、20個/ccへと増えています。
その頃から、速度もわずかですが、340km/秒へ増え始めています。

一方、磁場強度(白線)は3nTまで弱まっていたのですが、
26日7時半(世界時25日22時半)に、ポンとはじける様に10nTへ急に強まっています。


STEREOのEUVI195の太陽写真を見ると、
コロナホールが太陽の西側半分の位置まで進行しています。
この様子からも、そろそろ地球へ影響が及ぶ頃です。

27日周期で前周期と比較すると、高速風の開始は半日以上遅くなっています。
これは、コロナホールの右側に黒点群が発生し
(STEREOの写真では明るく見えています)、
コロナホールを含めた、太陽の磁場構造が変化したためだと考えられます。


現在までの磁気圏活動はたいへん静穏でした。
オーロラの活動度を示すAE指数は目立った変化は見られません。
これから、太陽風の速度が上がっていきますので、
それにつれてオーロラの活動度は上がるでしょう。
現在、磁場強度が強まっていますので、南向きが卓越すると、
磁気圏の活動は一気に強められます。


太陽のフレア活動はたいへん穏やかです。
GOES衛星のX線グラフは、強度が最低レベルに下がったままで、
変化はほとんど見られません。



STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。26日6時(世界時25日21時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。