宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 2/27 07:57 更新 高速風は到来せず、太陽風は低速に戻ってしまいました。引き続き、変化に注目する必要があります。 担当 篠原 驚いたことに、高速太陽風はやってきませんでした。 ACE衛星の観測によると、昨日のニュース以降、太陽風の速度はゆっくりと上昇し、 26日15時半(世界時26日6時半)頃に400km/秒に達しました。 しかし、速度の上昇はそこで止まり、 9時間ほど400km/秒を保ったあと、今度は低下を始めました。 現在、太陽風は速度350km/秒と低速状態に戻っています。 太陽風の磁場強度も、この変化に合わせる様に、 10nT超に強まっていたところから、現在は5nTの普通の強さに戻っています。 27日周期の図を見てください。 前周期、1月29日から始まっていた高速太陽風は、 今周期は2月25日から始まる見込みでした。 しかし、25日に変化はなく、26日の変化も400km/秒への強まりで終わってしまいました。 ずいぶん太陽風の速度分布が変わってしまった様です。 STEREOのEUVI195写真によると、コロナホールは更に西へ進んでいます。 現在は、コロナホールのもっとも広がった部分が、 地球へ影響が及ぶ位置(中心線と西端の中間あたり)に達しています。 いまのところACEデータに気配は見えていませんが、 これからこの本体部分の高速風がやってくるのではないかと思います。 引き続き、太陽風データの変化に注意してください。 昨日の太陽風の乱れは、小規模のものでした。 その上、太陽風磁場の南北成分(ACEの赤線)はほとんど北寄り(プラス側)で推移しました。 そのため、磁気圏への影響は大変小さく、 AE指数には目立った変化は観測されていません。 300nTくらいの小規模の変化がある程度です。 現在は、速度が下がってしまいましたので、 このままなら、オーロラ活動は穏やかなままでしょう。 再び速度が上昇するならば、オーロラ活動もその時に活動的に変わるでしょう。 太陽のフレア活動は大変穏やかです。 黒点群は945群が出現しています。 東の端の方にかろうじて見える、とても小さな黒点です。 944群と合わせて2つになりましたが、どちらもたいへん穏やかの様です。 X線のグラフは測定器の最低レベルに下がっていて、 全くといっていいほど変化がありません。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。27日7時(世界時26日22時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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