宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 2/28 11:05 更新 高速太陽風がやってきました(620km/秒)。オーロラも活動的になっています。 担当 篠原 太陽風は再び速度が上昇し、600km/秒を超える高速風になっています。 27日16時(世界時27日7時)からゆっくりと、半日以上かけて上昇しています。 今のところ、600km/秒を超えたところで、頭打ちになっている印象です。 速度の再上昇に先立って、磁場強度も10nTを超えるほどに強まっていました。 一時的に20nTに達する変化も見られ(27日16時、世界時27日7時)、 ここで-15nTのかなり大きな南向き磁場が1時間ほど発生しています。 今日は久しぶりにアラスカライブカメラの動画を掲載します。 ずっと故障中だったのですが、先日復旧しました。 発生時刻から考えると(アラスカ時間27日0時は、世界時27日9時です)、 この激しいオーロラ活動は-15nTの強い南向き磁場に関係します。 ただ、この時刻の太陽風は、速度が400km/秒に下がっていたので、 オーロラ活動の規模としては限定的だった様です(AE指数の変化は小さい)。 太陽風の速度が上昇して、オーロラ活動が活発化しています。 AE指数では、図の後半で1000nT近い変動が記録されています。 27日周期の図を見ると、高速風の変化が前周期とだいぶ変わっている様子が見られます。 この後、高速風がどの程度続くのか興味が持たれますが、 STEREOの太陽写真を見ると、コロナホールはだいぶ西に進んでおり、 太陽風の速度は、明日くらいに低下を始めるのではないでしょうか。 太陽の可視光写真が更新されていないのですが、黒点群に目立った変化はない様です。 X線のグラフでも、Bクラスの規模の小さな変化がひとつある程度で、 全体的なレベルも低く、フレア活動は穏やかです。 アラスカライブカメラで観測されたオーロラの様子。 (c) NICT/SALMON STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。28日6時(世界時27日21時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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