宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 2/25 11:18 更新 太陽風はたいへん低速です(280km/秒)。高速太陽風の開始に注目してください。 担当 篠原 280km/秒のたいへん低速の太陽風が続いています。 一方、磁場強度は6nTへゆっくりと強まっています。 次の高速風へとつながっていく変化なのかもしれません。 この2日間、太陽風の速度はかなり遅い状態です。 例えば、27日周期の図では、速度は300km/秒から表示していますので、 2月23-24日は、緑色の線がほとんど見えなくなってしまいました。 このため、磁気圏の活動もたいへん穏やかです。 AE指数には全く変化が見られません。 昨日、今日と、AEのグラフが赤い線ばかりになっていますが、 これは、リアルタイムで収集できている観測点の数が、 6個に減ってしまっているためです。 色と観測点数の対応は、図の左端に表示してあります。 データ伝送システムの一部に障害が発生していると思われます。 この様な場合は、オーロラ活動を完全には捕捉できなくなっている点に 注意する必要があります。 そうだとしても、今日が非常に穏やかであることに間違いはありません。 STEREOの太陽写真を見ると、コロナホールが西へ(右へ)と移動しているのが分かります。 間もなく、地球へ影響を及ぼす目安の位置に達します。 (太陽の中心線と、右端の中間あたりです) 今日か明日には太陽風に変化が始まるでしょう。 前周期は、速度が700km/秒に達し、高速風は4日ほど続きました。 速度が上がるより先に、磁場強度の強まりで変化の始まりを見つけることができます。 太陽風磁場が大きく南を向くと、オーロラ活動が活発になります。 乱れが開始して2〜3日間程度が、オーロラ観望の狙い目です。 掲載している太陽の写真は昨日と同じままですが、 X線グラフに目立った変化はなく、太陽のフレア活動は穏やかです。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。25日2時半(世界時24日17時半) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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