宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 2/14 11:06 更新 太陽風の速度が600km/秒を超えてかなり高速になっています。活発なオーロラ活動も発生しています。 担当 篠原 今日は、最初に3枚連続で太陽関係の写真を掲載します(全てSOHO衛星)。 1枚目は、太陽黒点を見るための写真です。 と言っても、今日は黒点が全く無いため、真っ平らな写真になっています。 2枚目は、太陽面の磁場の分布を見るための写真です。 よく見れば、かすかに黒と白の点が分布しているのが分かるでしょうか。 太陽の黒点は、強い磁場のかたまりです。 ですので、太陽面に黒点が分布していれば、その周辺に濃い黒と白の領域ができるのです。 しかし、今日は黒点が無いため、ほとんど何も見えない写真になっています。 そして、3枚目は太陽コロナを見るための写真です(これはいつものEIT284です)。 黒点が無いため、この写真も全体的に薄暗く、元気の無い太陽に見えます。 中心のやや上に少し明るい領域がありますが、 2枚目の磁場写真でかすかに黒白が見えていた部分です。 現在、太陽活動は極小期を迎えています。 それも、一番底の辺りです。 今日の写真が特別ということではありませんが、 極小期を代表する様な写真が3枚並んでいると思います。 さて、SOHO EIT284の右下に見えるコロナホールによる高速の太陽風が地球にやって来ています。 太陽写真は地味で、見栄えがしませんが、太陽風の変化はまた違った顔をしています。 ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は昨日のニュース以降一旦500km/秒まで下がったのですが、 今日の未明、14日4時(世界時13日19時)頃に再び上昇に転じ、 現在は630km/秒とかなり高速の状態まで上がっています。 磁場強度は8nTとやや強まったままです。 従って、高速風はまだ前半部だと思われます。 ここから更に上昇するとは考えにくいですが、 磁場強度が5nTを切るくらいに下がるまでは、注意する必要があります。 磁場強度が下がれば、高速風は後半です。 速度がかなり上がり、太陽風磁場が-5nTを超えるくらいに南を向いたため、 オーロラ活動が活発化しています。 AE指数では、800〜1500nTの活発な活動が発生しています。 磁場強度が強まっている間は、南向き磁場に注目です。 磁場強度が弱まり始めると、オーロラの規模は弱まって行きます。 そして、高速風は17日くらいまで続くと思われます。 最初に書いたように、太陽のフレア活動はたいへん穏やかです。 X線強度のグラフもほとんど変化が見られません。 黒点が無い、のっぺりした太陽。SOHO衛星による。 (c) ESA & NASA 磁場の分布もほとんどなく、太陽の磁場写真ものっぺり。SOHO衛星による。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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