宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 2/ 5 10:47 更新 太陽風の速度は遅く(350km/秒)、オーロラも穏やかです。太陽も静穏です。 担当 篠原 今、太陽面には940、941のふたつのそっくりな黒点群が出現しています。 2日ほど時間を戻して、3日の写真を紹介します。 最初の写真は、SOHO衛星から普通の光で撮影した写真です。 右が940黒点群、左が941黒点群です。 940群の方には細かい黒点群も見られますが、 大きな目玉焼き黒点は、大きさも形もそっくりで、違いは見られません。 次の写真は、太陽面の磁場の分布を示しています(SOHOによる)。 黒点は強い磁場を持っていて、地球で見られる磁石と同じように、N極とS極があります。 この写真では白がN極、黒がS極を示しています。 黒点のある部分に濃い色が出現していますが、 右の940群の大きな黒点は白く、左の941群の大きな黒点は黒く見えています。 光で見るとそっくりな黒点群ですが、磁場で見ると違う極性を向いていたのです。 ただし、このことで黒点群の性質が変わるというわけではありません。 宇宙天気で注目するのは、磁場構造の複雑さです。 白と黒が複雑に混じり合って分布すると、その黒点群は大きなエネルギーを蓄えていて、 激しいフレア活動に対する注意が必要になります。 宇宙天気は全体的にとても穏やかです。 太陽風は速度350km/秒前後で低速、磁場強度も3nTに弱まっています。 オーロラの活動を示すAE指数のグラフはほとんど変化がなく、 磁気圏活動が穏やかであることを示しています。 27日周期の図を見ると、1月31日以降ぐんぐん速度(緑色)が低下している様子が分かります。 この後も、基本的には穏やかな太陽風が続くと思われます。 前周期の1月11-12日に見られている小さな速度の山が、 今周期もやってくるかもしれませんが(2月7-8日)、影響は小さなものです。 その後、2月10日くらいまでは穏やかな状態が続くでしょう。 放射線帯高エネルギー電子はやや高い状態が続いています。 ゆっくりと減衰しています。 太陽のフレア活動はたいへん穏やかです。 X線のグラフは最低レベルへ下がりつつあります。 黒点群は2つ見えていますが、どちらも活動度は低い状態です。 SOHO MDIカメラによる、940(右)、941(左)のふたつの黒点群。2月3日9時(世界時2月3日0時)。 (c) ESA & NASA SOHO MDIカメラによる、太陽磁場の様子。940の大きな黒点は白く(N極)、941は黒く(S極)見えている。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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