宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 2/ 3 11:13 更新 太陽風の速度は下がり(440km/秒)、地球は高速風帯を抜け出します。磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 太陽風の速度はどんどん下がり、440km/秒になりました。 低下の速度は安定していて、 この様子では、今日のうちに400km/秒を切ることになりそうです。 27日周期の図を見てください。 2月1-2日の速度の下がり方は、27日前の1月5-6日とほとんど同じペースです。 太陽風の磁場の南北成分は、0nTを中心に小さく南北に変化している程度です。 速度が下がったことと重なって、地球の磁気圏への影響は更に小さくなっています。 AE指数にはほとんど変化が見られません。 今後の展開ですが、地球は高速風領域を抜け出し、 しばらく、穏やかな太陽風を迎えることになります。 SOHO EIT284の太陽写真では、中央付近に黒点群の明るい光が見えていますが、 コロナホールなどの影の領域は見えません。 ひとつ注目している点があります。 27日周期の図では、前周期の1月7-10日にかけて太陽風は低速でした。 しかし、1月11日に小さな速度の山が見えています。 この期間は以前は繰り返し高速風がやってきていました。 その名残が見えているのかもしれません。 今周期もこのような変化が見られるのでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子は、高いレベルを保っています。 ゆっくりと減りますので、もう2日くらい注意が必要でしょう。 SOHOの太陽黒点の写真が復活しました。 940黒点群が意外と立派な黒点になっていて、驚きました。 巨大なふたつの目玉焼きです(右はやや失敗作?)。 1周期前の、1月7日の記事に掲載した黒点写真を参照してください。 2つの黒点群の配置が、今日の写真とそっくりです。 フレア活動は穏やかで、黒点群の活動度は低くなっています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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