宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
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Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
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オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 1/23 12:23 太陽風は通常の速度にもどりました(420km/秒)。コロナホールが太陽の東に見えて来ました。
2007/ 1/24 10:43 太陽風の速度は下がり(380km/秒)、オーロラ活動は穏やかです。
2007/ 1/25 11:43 太陽の東端でB9の小さなフレアが発生し、CMEが飛び出しています。地球への影響はないでしょう。
2007/ 1/26 11:59 C6.3の長時間型小規模フレアが発生し、CMEが見られています。太陽風は低速です(330km/秒)。
2007/ 1/27 12:13 940黒点群が顔を出しました。明日くらいから高速の太陽風がやってきます。
最新のニュース

2007/ 1/28 12:08 更新
太陽風速度は遅く(300km/秒)、磁気圏は穏やかです。高速風の始まりに注目してください。

担当 篠原

宇宙天気は穏やかな状態が続いています。
しかし、これからコロナホールによる高速の太陽風がやって来ると予想されます。
(昨日と同じ写真ですが、SOHO EIT284の中心にコロナホールが見えています)
ACEのデータでは、変化が始まっている様にも見えます。
今後の変化に注目して下さい。

昨日より、太陽風は速度300km/秒前後のかなり低速の状態が続いています。
速度が下がりきっているため、磁気圏への影響は小さく、
オーロラ活動はたいへん穏やかです。
AE指数のグラフにはほとんど変化が見えません。

一方、ACEの磁場強度を見ると、昨日までは4nTに弱まっていたのが、
昨日のニュース直後に5nTへ上がり、図の最後の部分で6nTに強まっています。
まだ変化としては小幅なのですが、
これから高速太陽風がやってくることは間違いありませんので、
その変化の兆しが見えているのかもしれません。
いずれにせよ、今日のうちには磁場強度は本格的に強まり始めると思われます。
10nTくらいまで強まるでしょう。

磁場の変化を追いかける様に、速度にも変化が始まります。
磁場がしっかりと強まった頃から本格的に上昇が始まり、
今日から明日にかけて上がり続けることになるでしょう。
前周期のデータを参考にすると、最高速は700km/秒くらいまで上がりそうです。

磁場強度が強まると、大きく南を向く可能性が出てきます。
その影響で磁気圏が乱れやすくなり、
オーロラ活動が強まったり、磁気嵐が発生したりします。
速度が上がり始めた頃から、速度が最高速に達して磁場強度が下がるくらいまでが
最も活動的になる期間です。

太陽では940黒点群がB3の小さなフレアを起こしています。
しかし、昨日以降のグラフを見ていると、940黒点群の活動度は下がっている様です。
太陽のフレア活動は穏やかに推移しそうです。

放射線帯の高エネルギー電子は、密度が下がり、
警戒レベルを切りました。
今後、高速風の中盤くらいから再び増加する可能性があります。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。