宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 1/23 12:23 更新 太陽風は通常の速度にもどりました(420km/秒)。コロナホールが太陽の東に見えて来ました。 担当 篠原 SOHO衛星EIT284の太陽画像に、コロナホールが見えて来ました。 掲載している左側が現在の太陽です。 太陽の東端(左端)のやや南寄り(下寄り)に、暗い影が見えています。 これがコロナホールです。 ここは、太陽の磁場が宇宙空間に向かって広がっている領域です。 広がった磁力線に沿って、太陽のコロナガスが外側へ向かって吹き出しています。 太陽がちょうど一回転する、27日前の写真を右側に掲載します(12月26日)。 左の写真とほぼ同じ位置に、暗い影(コロナホール)が見えているのが分かります。 このことから、今周期も前周期と同じ様に、高速の太陽風がやって来ると予想されます。 コロナホールは、まだ太陽の東端に近い場所にあります。 太陽の中心線に達するまで、3日ほどかかるでしょう。 太陽の中心線に達すると、地球へ向かってまっすぐに高速の太陽風が飛び出します。 太陽を出発した高速風は、更に3日かけて地球へやってきます。 この結果、今日から約6日経った頃、 1月29日に高速風がやって来ると予想されるのです。 27日周期の図を参考にすると、その前日、28日くらいから太陽風の磁場が乱れ始め、 次第に速度が上昇を始めると予想されます。 今後のEIT284の写真を見ながら、太陽風の変化を予想してみてください。 さて、昨日より太陽風の速度はやや下がって、現在は420km/秒となっています。 通常の速度に戻ったと言ってよいでしょう。 磁場強度も4nTで、普段のレベルです。 磁場の南北成分には、-2nTくらいの弱い南向きが見られています。 しかし、速度が下がってしまっているので、磁気圏への大きな影響はありません。 AE指数を見ると、いくらか変化が見られますが小規模の変動です。 今後は、更に速度が下がり、低速風になっていくと思われます。 磁気圏へのエネルギー流入は更に弱まり、オーロラ活動は小さくなって行くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、やや下がっていて、 かろうじて警戒レベルの10,000に達している状態です。 明日から明後日にかけて、このレベルを切るように弱まって行くと思われます。 太陽では、939黒点群がひとつだけ見えています。 昨日と比較すると、黒点の数は増えている様ですが、 X線グラフの変化は弱まり、活動度は下がっている様です。 規模の小さな黒点群ですので、太陽のフレア活動としては穏やかに推移するでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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