宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 1/27 12:13 更新 940黒点群が顔を出しました。明日くらいから高速の太陽風がやってきます。 担当 篠原 太陽の向こう側で、フレアやCME(太陽ガスの放出現象)を起こしていた黒点群が、 東端(左端)に顔を出しました。 大きい黒点がひとつ見えているだけの様です。 940黒点群と番号が付けられています(写真には間違った番号が書かれています)。 GOES衛星のX線のグラフを見ると、Bクラスの小さな変動が続いています。 C6.3のフレア以降は目立った活動は起きていませんが、 一休みして、再び大きなフレアが起きるということはよくありますので、 引き続きこの黒点群の動きに注目する必要はあるでしょう。 NOAAのSECによると、中規模フレアが起きる可能性もあるようです。 太陽風は、300km/秒まで速度が下がり、かなり低速の状態が続いています。 今日いっぱいは現在の様な低速風が続くのではないでしょうか。 オーロラ活動も低調で、AE指数には目立った変化は見られません。 ただ、ACEの図を見ると、前半などで-4nTのまとまった南向きが継続しています。 速度が遅いので小規模でしょうが、 ある程度はオーロラが見られたのではないかと思います。 SOHO EIT284の太陽写真を見てください。 真ん中に大きくコロナホールが広がっています。 いよいよ次の高速太陽風の始まりです。 27日周期の図を参考に予想すると、 明日、28日に入ると、太陽風の磁場強度が上がるなど磁場の乱れが始まります。 それを追いかける様に、速度の変化が始まります。 速度が本格的に上がり始めるのは、明後日、29日になりそうです。 前回は、最高速が700km/秒に達し、高速風は4日ほど続きました。 28日から31日にかけて、オーロラの活発な活動が期待されます。 放射線帯の高エネルギー電子は、10000の警戒レベルを切りつつあります。 明日以降の太陽風の乱れで、一気に減少するでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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