宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 1/25 11:43 更新 太陽の東端でB9の小さなフレアが発生し、CMEが飛び出しています。地球への影響はないでしょう。 担当 篠原 24日23時(世界時24日14時)に、B9.0の小さなフレアが発生しました。 発生箇所は、太陽の東端(左端)の向こう側で、 まだこちら側に来ていない黒点群が起こしたフレアです。 地球から見えない場所で起こったフレアですので、 実際の規模はもっと大きかったと思われます。 今回のフレアは、変化が数時間にわたって続く長時間型を示しています。 この時はCME(太陽ガスの放出現象)が起こっていることが多いのですが、 SOHO衛星のLASCOカメラを見ると、 太陽の左側に向かって、ガスが飛び出しているのが分かります。 地球からは横に飛んでいますので、影響はないでしょう。 もうしばらくすると、黒点群はこちら側へ回ってくるはずです。 どのような規模で、どのような活動をしている黒点群なのか注目されます。 今月の初めに見えていた、933黒点群が回帰して来たものだと考えられています。 太陽風は速度が一段と下がって、340km/秒になっています。 かなり低速になっています。 磁場強度は3nTとやや弱め。 磁場の南北成分は波打っていますが、その振幅は小さく、 速度も下がっているため、磁気圏への影響は小さくなっています。 AE指数では目立った変化は観測されていません。 磁気圏は穏やかな状態です。 太陽風は、現在の低速状態が27日いっぱいは続くでしょう。 そして、28日以降、高速風がやって来ると予想されます。 その発生源であるコロナホールは、太陽の中心へと近づいています。 SOHO EIT284の写真をご覧下さい(24日16時(世界時24日7時)の写真です)。 コロナホールの右端が、太陽の中央線に達すると、 それから3日後くらいに高速の太陽風が地球へやってきます。 放射線帯の高エネルギー電子は、ぎりぎりで警戒レベルを保っています。 減少はゆっくり進みますので、もうしばらく注意が必要です。 SOHO衛星LASCO C3カメラが観測した、24日23時(世界時24日14時)のB9.0フレアで発生したCME。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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