宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 1/14 11:05 マックノート彗星が太陽の横に来ています。太陽風の密度が下がっています。速度はやや遅めになり、磁気圏は静穏です。
2007/ 1/15 11:18 太陽風の磁場強度が強まっています。速度はやや遅めです。
2007/ 1/16 09:22 マックノート彗星が、SOHOの視野を去りつつあります。太陽風は高速状態です(550km/秒)。
2007/ 1/17 09:53 高速太陽風が続いています(650km/秒)。小規模フレアが発生しています。
2007/ 1/18 13:02 たいへん高速の太陽風が続いています(640〜700km/秒)。激しいオーロラ活動が発生しています。
最新のニュース

2007/ 1/19 14:26 更新
太陽風はたいへん高速の状態が続いています(650〜700km/秒)。オーロラ活動も活発です。

担当 篠原

たいへん高い速度の太陽風が続いています(ACEの図の黄色線)。
昨日のニュース以降、速度は、一旦、600〜650km/秒にやや下がったのですが、
今朝、19日6時(世界時18日21時)くらいから再び盛り返し、
その後は、650〜700km/秒とかなり高速の状態に戻っています。

太陽風の磁場強度(白線)は、5nTでほぼ安定しています。
昨日の図と比較すると、わずかですが弱まっている印象です。
高速風も次第に後半に入っているということでしょう。
しかし、もう一段強度が弱まるまでは(3nTくらい)、
現在の様な高速状態が続くのではないかと思います。

太陽風磁場の南北成分(赤線)を見ると、
波打つ様に、南北に大きく振れています。
そのため、-4nTの南向き(赤線がマイナスになる)がとびとびで出現しています。
このタイミングに合わせて、活発なオーロラ活動が発生しています。
AE指数のグラフを見ると、
800nTから1000nTの大きめの変動が何度となく起きています。
この度に、北極の空ではにぎやかなオーロラが眺められたでしょう。
シベリアの磁場データも掲載します。
昨日に続いて、大きな変動が発生しています。


太陽風は依然高速で、磁場強度も5nTレベルを保っています。
今後も南向きが発生すれば、活発なオーロラ活動が期待できます。
今日から、明日、明後日くらいまでは活発に続くのではないでしょうか。

27日周期の図を参考に考えると、高速風は既に後半に入っています。
緑色線が速度です。
下の段の現在の様子と、上の段の前周期の変化とを比較してください。

高速風が終わりに近づくと、
次第に磁場強度が弱まり、やがて速度が落ち始めます。
そうなると、オーロラも次第に穏やかになって行きます。
高速風の終わりは、22-23日くらいになりそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、更に増加しています。
青線のGOES11に続いて、赤線のGOES12も警戒ラインに達しました。
高速風は現在も続いていますので、グラフが更に上昇する可能性があります。
一旦強まった高エネルギー電子は、ゆっくりと減少します。
これから1週間くらいにわたって、警戒状態が続くかもしれませんので、
注意してください。

太陽のフレア活動は穏やかです。
X線の強度は低下しています。
太陽の真ん中に938黒点群が見えていますが、
規模は小さく、活動度は低い状態です。
その他に黒点は見られません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。