宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 1/15 11:18 更新 太陽風の磁場強度が強まっています。速度はやや遅めです。 担当 篠原 マックノート彗星は、太陽の横を通り過ぎ、 画面の外へ向かっています。 SOHOで見えるのも、今日から明日にかけてまでとなりそうです。 太陽風の密度が減少しているとお知らせしましたが、 14日21時(世界時14日12時)に、一気に回復しています。 ACEの図の橙色の線が、太陽風の密度を示しています。 1立方cmあたり0.2-0.3個から、2-4個へと一気に回復しました。 それに続くように、磁場強度がどんどん上昇しています。 15日5時(世界時14日20時)には、15nTに近づくほどに強まり、注目されます。 状況はよくわかりませんが、 太陽風の状況が大きく変化したという印象です。 この後に、コロナホールによる高速風が地球へやって来ますので、 それとも関係しているかもしれません。 ただし、現在は磁場強度は弱まる傾向にあります。 現在の太陽風速度は、350km/秒でやや低速の状態です。 速度も下がり気味で、まだ高速風が始まる雰囲気ではありません。 この後の太陽風の変化が注目されます。 磁場強度が強まると、大きな南向きが現れやすくなります。 すると、地球の磁気圏に大きなエネルギーが流れ込み、 オーロラが活動的になります。 磁場強度が強まっている間は、この点にも注意が必要です。 これから明日くらいにかけて、高速の太陽風がやって来ると予想されます。 前周期の高速風は、最高速が700km/秒まで上がり、 高速状態が1週間にわたって続くという、かなり規模の大きなものでした。 今周期はどのように推移するでしょうか。 太陽では、X線のグラフにBクラスの小さな変動が続いています。 新しく出現した938黒点群が起こしているそうです。 ただ、黒点群の規模は小さいですので、 大きな活動になることはないでしょう。 SOHO LASCO C3による、マックノート彗星の動画。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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