宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 1/16 09:22 更新 マックノート彗星が、SOHOの視野を去りつつあります。太陽風は高速状態です(550km/秒)。 担当 篠原 この数日話題となっていたマックノート彗星が、 いよいよSOHO衛星LASCO C3カメラの視野から外れて行きます。 今日も動画を掲載します。 日増しに、サイズが大きくなっています(4.5MB)。 今後は、南半球側の空で見える様になるそうで、 Webでも、美しい彗星の姿が紹介される様になるでしょう。 昨日、太陽風の磁場強度が急に強くなり、 その後どうなるか注目していたのですが、 15日16時(世界時15日7時)頃から、速度が急に上昇を始め、 16日0時(世界時15日15時)には、600km/秒にまであがりました。 かなりの高速状態です。 その後、速度は一旦500km/秒に下がりましたが、 現在は550km/秒に再び上がっています。 地球は高速風の中です。 太陽風の磁場強度を見ると、10nT前後と強い状態を保っています。 速度が上がり始めた頃に、南北成分が大きく南を向き、 この影響で、たいへん激しいオーロラ活動が発生しました。 AE指数によると、15日23時(世界時15日14時)に、 1700nTに達するとても大きな変動が記録されています。 磁場が-8nTの強い南を向き、速度が500km/秒に上がった頃で、 かなり大きなエネルギーが一気に地球の磁気圏へ流れ込んだのでしょう。 その後は、500nT程度の小規模の活動が続いています。 SOHO EIT284の太陽写真では、高速風の原因となっているコロナホールが、 太陽の中心やや南寄り(下寄り)に見えています。 コロナホールの左端がちょうど太陽の中心線に達した頃です。 今、ここから最後尾の高速風が地球方向へ飛び出しているところです。 従って、高速風はもう3〜4日くらいは続くのではないかと思います。 磁場強度は依然10nTと強まったままですので、 もう一段、速度が上がるかもしれません。 現在は北寄りに推移しているため、オーロラ活動は低調ですが、 磁場が南寄りに切り替わると、速度が高いために一気に活動的になります。 磁場強度が強まっている間は、注意が必要です。 放射線帯の高エネルギー電子は、現在は低いレベルです。 今後、上昇に転じると予想されますので、注意する必要があります。 太陽では、938黒点群 (写真に番号がありませんが、太陽の中心から東寄り(左寄り)の位置です)が、 C1.4の小規模フレアを起こしました。 その他にも、Bクラスの小さなざわつきを続けています。 今後も、小規模フレアが発生する可能性があります。 ただし、黒点群の規模は小さいので、大きな活動にはならないでしょう。 SOHO LASCO C3の画面を、マックノート彗星が通過しています。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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