宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
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太陽風 7日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 1/12 10:32 太陽風の速度が500km/秒まで上昇しています。
2007/ 1/13 11:34 マックノート彗星がSOHOの視野に見えています。太陽風の速度が下がり、磁気圏は静穏です。
2007/ 1/14 11:05 マックノート彗星が太陽の横に来ています。太陽風の密度が下がっています。速度はやや遅めになり、磁気圏は静穏です。
2007/ 1/15 11:18 太陽風の磁場強度が強まっています。速度はやや遅めです。
2007/ 1/16 09:22 マックノート彗星が、SOHOの視野を去りつつあります。太陽風は高速状態です(550km/秒)。
最新のニュース

2007/ 1/17 09:53 更新
高速太陽風が続いています(650km/秒)。小規模フレアが発生しています。

担当 篠原

マックノート彗星が、SOHO衛星LASCO C3カメラを通過して行きました。
最後の動画を掲載します。
かなり容量が大きくなっていますので(5MB)、
回線が細い方には申し訳ありません。
接近していた頃には、青空の中でも観測できたそうです。


さて、太陽風は昨日よりももう一段速くなって、650km/秒に達しています。
かなり高速の状態です。

昨日以降の変化としては、
16日14時(世界時16日5時)頃に再び600km/秒を超え、
以後600km/秒台を保っています。
磁場強度は5nTから10nTの間で変動しています。
下がりきってはいませんが、強まっているという印象でもありませんので、
太陽風の速度は、ほぼ最高速に達しているのではないかと思います。

SOHO EIT284の太陽写真を見ると、
南半球(下半分)に横に長く広がったコロナホールが、
西半球側(右側)へと通過しつつあります。
最後尾が太陽の中央線を通過したくらいです。
このため、もう3日は太陽風が高速の状態になりそうです。
一方、27日周期の図の前周期を参考にすると、
もう一息長く、まだ5日くらい続きそうです。
高速風の後半は長めになりますから、
前周期程度に引きずるのではないでしょうか。
1月20〜21日くらいまでと予想されます。


AE指数によると、オーロラ活動は、
500〜700nTの中規模の変動が度々発生しています。
速度はかなり高くなっていますが、活動としては激しいものではありません。
太陽風磁場の南向き成分が、
小刻みに-5nT弱に変化している程度しか見られていないためでしょう。
今後も高速風は続きますので、現状程度の中規模活動が続くと思います。


放射線帯の高エネルギー電子は、レベルが下がったままです。
引き続き変化に注目する必要があります。

太陽では、16日11時半(世界時16日2時半)に、
938黒点群でC4.2の小規模フレアが発生しました。
また、17日1時(世界時16日16時)にも、C1.1の小規模フレアが発生しています。
太陽写真では、相変わらずほとんど見えない様な規模の黒点なのですが、
なかなかがんばっている様です。
この黒点群は引き続き、小規模フレアを発生させるかもしれません。
しかし、いきなり大きな活動になることはないと思います。



SOHO LASCO C3の画面を、マックノート彗星が通過していきました。
(c) ESA & NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。