宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 1/12 10:32 更新 太陽風の速度が500km/秒まで上昇しています。 2007/ 1/12 19:26 追加 マックノート彗星が見えて来ました。動画を掲載します(ページの一番下です)。 担当 篠原 太陽風の速度が思ったよりも上昇しました。 昨日のニュース以降もゆっくりと速度は上がり続け、 11日22時(世界時11日13時)頃に500km/秒に達しました。 ここまで上がれば、高速風領域と呼んでもよいでしょう。 今日の1枚目の図で、1週間の太陽風の図を掲載します。 速度(黄色線)を見ると、図の真ん中の9日くらいからゆっくりと、 300km/秒から500km/秒へと上がり続けています。 一方、速度が上がり始めるところでは、 磁場強度(白線)が一足先に、3nTから7nTへ強まっています。 コロナホールの高速風の変化で見られるパターンです。 分かりにくかもしれませんが、粒子密度(橙色線)もまた、 速度の上昇に先立って増加しています。 1個/ccから4個/ccくらいの変化ですので、 多少増加が見られる、というくらいでしょう。 この図で見ると時間が圧縮されて見えるので、ゆっくりした変化が見易くなります。 この図の11日の部分では、速度は増加傾向に見えますが、 磁場強度(白線)、粒子密度(橙色線)はいずれも減少が始まっています。 磁場強度の数値がもう少し下がらないと(3nTくらい)、安心できないところもありますが、 恐らく、今回の高速風は最高速領域に達していて、 今後はゆっくりと速度が下がって行くでしょう。 現在の期間というのは、周期性で考えると、 3周期前の2006年10月頃までは、 コロナホールによって安定した高速風が繰り返されていました。 しかし、11月に、黒点群の発生によってコロナホールが見えなくなり、 太陽風の速度の変化パターンも変わってしまったのです。 しかし、今回の速度変化を見ていると、 高速風が発生する構造がある程度残っているのかもしれません。 次回、どのような変化をするのか楽しみです。 速度が上がっている影響で、小規模ですがオーロラ活動が続いてます。 AE指数のグラフは、昨日の図と同程度の、 300nT規模の小さな変動が断続的に見られています。 極域ではそれなりにオーロラが楽しめたのではないでしょうか。 太陽風の速度が高めのうちは、現在程度の磁気圏活動が続くでしょう。 やがて、速度が下がり始めると、 それとともにオーロラはおとなしくなってしまいます。 太陽のフレア活動は穏やかです。 太陽面をにぎわせていた933黒点群は、西の端に沈みつつあります。 935黒点群もこれに続き、太陽はさみしくなってしまいそうです。 ただ、SOHO EIT284の写真を見ると、 太陽の東端(左端)に明るい領域が見られています。 新しい黒点群が上がって来るかもしれません。 昨日お知らせしましたが、マックノート彗星が、 SOHO LASCO C3カメラに今夜あたり登場しそうです。 私は、昨日の夕方、日没後30分くらいに、西の低空で彗星の姿を見ることができました。 低空がもやっていて透明度が悪かったので、かろうじて見えたという印象です。 見えた時間も10分程度でした。 それでも、右上に向かって尾が伸びる様子を双眼鏡で見ることができました。 LASCO C3の最新の写真はこちらでどうぞ。 最新の画像 最新の動画 また、Spaceweather.comに、マックノート彗星の写真集が作られています。 2007/ 1/12 19:26 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 今日のお昼、12日11時(世界時12日2時)頃に、 マックノート彗星がSOHO LASCO C3の視野に入って来ました。 ここまでの動画をお楽しみください。 彗星は、16日まで楽しめます。 ACE衛星による、7日間の太陽風の変化。太陽風速度(黄色線)が上昇している。 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC 2007/ 1/12 19:26 追加 SOHO衛星のLASCO C3カメラの視野を、マックノート彗星が横切っています。 (c) ESA & NASA | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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