宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 1/10 12:04 更新 太陽風の速度が通常レベルへと上がっています(380km/秒)。太陽風に小規模の乱れがやってきているのでしょう。 担当 篠原 太陽風に小規模の変化が発生しています。 昨日の昼、9日13時(世界時9日4時)頃から太陽風の速度が上昇を始め、 昨日の320km/秒から、現在は380km/秒へと変化しています。 速度変化の規模としては小幅で、低速風が普通の速度に戻ったという程度です。 太陽風の磁場強度を見ると、速度の乱れにやや先立って、 3nTから5nT、やがて7nTへと強まる変化が見えています。 速度の乱れと関係した変化なのでしょう。 ただし、こちらも変化の幅としては小さな規模です。 磁場強度は現在も7nTくらいに強まったままです。 もうしばらく速度の変化が続くのかもしれません。 大きく上がることはないと思いますが、 400km/秒を超えるくらいに上がるかもしれません。 磁場強度が弱まるまでは、注目したいところです。 太陽風の乱れに伴って、小規模のオーロラ活動が発生しています。 AE指数で、500nT以下の小規模変動が見られています。 太陽風の速度が回復していますので、 しばらく、この程度のオーロラ活動が続く可能性があります。 ここ数日の太陽面を振り返ると、目立ったコロナホールは見られませんでした。 今回の太陽風の乱れは、小規模の変化にとどまるだろうと思います。 SOHO EIT284の写真では、南東寄り(左下)にコロナホールの影が見えてきました。 このコロナホールは、27日前の前周期(12月13日の写真)でも見えています。 これから3日ほどかけて太陽の中心線に達し、 そこで吹き出した高速の太陽風が、更に3日ほどかけて地球へやってきます。 27日周期の予想では、15日か16日あたりから次の高速風がやってくると思われます。 太陽のフレア活動は穏やかです。 936黒点群は消えてしまったようです。 GOES衛星の観測では、X線のレベルがやや上がっています。 933黒点群の面積が増えているようですので、その影響かもしれません。 Cクラスの小規模フレアが起こるかもしれません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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