宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 1/ 6 11:22 更新 太陽風の速度が下がり始めました(550km/秒)。放射線帯高エネルギー電子が増加しています。 担当 篠原 ゆっくりと太陽風の速度が下がり始めました。 600km/秒台は、今日の未明、6日3時(世界時5日18時)まで続きました。 その後、3時間ほどデータが欠けていますが、その頃から速度が下がり始め、 現在は550km/秒に下がっています。 今回の高速風領域は、600km/秒を超える高い速度が、 3日半ほど続いたことになります(27日周期の図を参照)。 コロナホール起源としては、規模の大きな高速風帯になっています。 太陽風の磁場強度は、3nTから4nTで安定しています。 ACEの図の前半で、南向きに(赤線がマイナスに)なっていますが、 磁場強度が弱まっているので、振幅としては小さめで、-2nT程度です。 それでも、速度がかなり高かったので、 500nT前後の中規模くらいのオーロラ活動が発生しています。 これから、地球は高速風領域から次第に抜け出して行きます。 太陽風の速度は低下を続け、 明日くらいに通常の速度レベル(400km/秒程度)へと 下がって行くのではないでしょうか。 速度の低下とともに、太陽風から磁気圏へのエネルギーの流入は弱まり、 オーロラ活動も弱まって行きます。 その後は、1週間近く穏やかな太陽風が続くと思われます。 SOHO EIT284で太陽を見ると、 現在の太陽には高速風の起源となるコロナホールは見えていない様です。 放射線帯の高エネルギー電子が増加して、10000の警戒レベルに達しました。 ただ、上昇に勢いは無く、このあたりが今回の最高レベルの様です。 これ以上の大きな増加にはならないでしょう。 太陽のフレア活動は穏やかなままです。 しかし、黒点としては3つの群が見えていて、太陽面はにぎやかです。 なかでも、933, 935の黒点群は、大きな目玉焼きが2つ並んでいるみたいです。 太陽の直径は、地球の約109倍です。 この2つの目玉焼きの白身(半暗部と呼びます)の大きさを見積もると、地球の2.5倍くらいあります。 黄身にあたる、黒い部分だけでも地球より大きいのです。 黒点の巨大さがお分かりでしょうか。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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