宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 1/ 5 11:14 更新 たいへん高速の太陽風が続いています(620km/秒)。これから速度の低下が始まると思います。 担当 篠原 太陽風は、600km/秒を超えるたいへん高い速度を保っています。 昨日のニュースの後も、日が変わる頃まで650km/秒のままでした。 そして、5日2時(世界時4日17時)くらいに、620km/秒へと少しだけ下がりましたが、 依然、高速風はかなりがんばっています。 一方、太陽風の磁場強度は、5nTから3nTへと弱まっています。 小さな変化に見えますが、3nTまで弱まると、 高速風もいよいよ終盤だなという気分になります。 磁場強度が本格的に弱まって来ましたので、 太陽風の速度は、これから次第に下がって行くでしょう。 今日のうちにでも600km/秒台を割って、 明日、明後日と次第に穏やかな太陽風へ戻って行くと思います。 その後の予想ですが、SOHO EIT284の太陽写真には、 コロナホールは見られないので、穏やかな状態がしばらく続くと思います。 実は、この期間は、10月までは安定してコロナホールによる高速風がやって来ていました。 ところが、コロナホールの場所に黒点群が発生して、11月には高速風が消えてしまったのです。 続いて、12月にはここで大規模なフレアが発生しました。 27日周期の図では、 12月10日以降はその大規模な爆発にともなう周期性のない高速風擾乱が観測されていて、 今周期の予想には使えません。 27日周期の図の完全版のページでは、前々周期の11月13日以降の変化を見ることができます。 長期間存在したコロナホールと、それを打ち消す黒点群の発生、大規模フレア活動。 今周期にこの領域がどの様な太陽風を作っているのか、注目しています。 高速風が続いているため、オーロラ活動も続いています。 ただし、磁場強度が弱まって来たので、活動度としては下がっています。 AE指数では、500nTから、それをやや下回る程度の弱めの活動が見られているだけです。 磁場強度は一段と弱まっていますし、今後は速度も低下を始めると思われますので、 それに従って、オーロラの規模は小さくなって行くでしょう。 放射線帯高エネルギー電子の増加が続いています。 まだ警戒レベル(10000の線)には達していませんが、 明日には、到達しそうです。 しかし、これから大きく増加することはないように思います。 太陽のフレア活動は穏やかです。 933, 934, 935の3つの黒点群が見えていますが、活動的ではありません。 穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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