宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 1/ 1 09:43 更新 太陽風は低速で(320km/秒)、磁気圏は穏やかな状態です。C1の小規模フレアが発生しています。 担当 篠原 あけましておめでとうございます。 2007年も宇宙天気ニュースをよろしくお願いします。 昨日掲載したCMEが、SOHO LASCO C3でも観測されています。 連続写真でご覧下さい。 太陽の西(右)へ向かって、風船の様に丸く膨らんで飛び出しています。 横へ向かっていますので、地球への影響はないでしょう。 穏やかな太陽風が続いています。 速度は一旦300km/秒まで下がり、その後ゆっくりと320km/秒へやや上がっています。 磁場強度も一旦2nTへ下がり、4nTへ上がっている傾向が見られます。 密度もまた、1個/ccから4個/ccへの増加が見られます。 全体的に、太陽風に変化の兆しが見えているようです。 27日周期では、今日あたりから次の高速風への変化が見られると予想されています。 あるいは、その変化が早めに始まったのかもしれません。 まだ変化自体はとても小さいので、もうしばらく注目する必要があります。 この後も、磁場強度の強まりが継続するようだと、 高速風の到来は前周期よりも半日ほど早まることになりそうです。 太陽風は、速度としてはかなり低速です。 磁場強度も弱まっており、このため磁気圏活動もまた穏やかです。 AE指数には全く変化が観測されていません。 今後、磁場強度が強まった場合は、 それに従って大きな南向きが現れやすくなり、オーロラ活動を強める可能性があります。 そこに、速度上昇が加わると、極域の空は一気ににぎやかになるでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、減少を続けています。 警戒レベルから次第に離れています。 次の高速風が最高速に達するくらいから、再び増加が始まると思われます。 太陽では、933黒点群がしっかりと姿を見せています。 昨日、31日16時(世界時31日7時)にC1の小さな小規模フレアを起こしました。 X線のグラフの様子では、933黒点群はそれほど活発ではないと思いますが、 どの程度の黒点群なのか、しばらく様子を見たいところです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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