宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/12/28 10:55 更新 太陽風は低速になっています(360km/秒)。磁気圏も静穏です。 担当 篠原 太陽風は、安定したペースで速度を下げ続けています。 昨日の420km/秒から、現在は360km/秒まで下がりました。 すっかり低速風に変わっています。 太陽風の磁場強度は2〜3nTとだいぶ弱まっています。 南北成分は+2nT〜-2nTを切るくらいの小さな振幅で変化しています。 このため、オーロラの活動はすっかり穏やかになりました。 オーロラの活動を示すAE指数のグラフには、ほとんど変化が見られていません。 AE指数のグラフは、オーロラの活動に伴って電離層に流れる電流の強度を、 地上の磁場観測によって測定するものです。 オーロラが活発になると、電流が強まり、磁場強度が大きく変化します。 図が2段になっていますが、 上段は、東向き電流をプラス方向の変化として(AU側)、 西向き電流をマイナス方向の変化として(AL側)、1枚に表示するグラフです。 この2つの方向の電流それぞれの変化を見比べることで、 オーロラ活動の様子をより詳しく分析することができます。 下段は、東向き電流(AU)と西向き電流(AL)の強さを加算した値です。 上段のグラフの幅に相当する値です。 AE指数と呼ぶのは、こちらのグラフです。 ひとつの数値で表現されるので、見方が単純にはなりますが、 詳しい分析はできなくなります。 SOHO EIT284の太陽写真では、 コロナホールがこちらへ向かってゆっくりと移動して来ています。 前周期の写真と比較すると(今日の1枚目の写真)、ほとんど同じ様な分布をしています。 このため、今後の太陽風の変化は、前周期と似ているだろうと期待されます。 27日周期の図を見ると、12月6日に速度の上昇が見られています。 この時、太陽面では大規模なフレアが発生していますが、 太陽風としては、その影響はまだ地球までやって来ていません。 12月6-9日にかけての高速風は、コロナホールによるものです。 この期間を今周期に持って来ると、1月2-5日になります。 太陽風磁場の乱れはもう一日早く、元旦の1月1日に始まっていそうです。 来年の初オーロラは、にぎやかなものになるかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、高いレベルを保っています。 減少はとてもゆっくりと進んでいます。 もうしばらく、注意の状態が続きます。 太陽では、931、932の黒点群に変化は見られません。 フレア活動も穏やかです。 27日前にGOES13が観測した太陽のX線画像。コロナホールの位置を、最新のSOHO写真と比較してください。 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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