宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/12/30 10:58 更新 太陽風は低速(330km/秒)で、地球の磁気圏も穏やかです。コロナホールが太陽の中心線に達しています。 担当 篠原 穏やかな宇宙天気が続いています。 太陽風は、29日21時(世界時29日12時)に速度が380km/秒へ一時的に上昇しましたが、 大きな変化ではありません。 その後、速度はゆっくり下がって、現在は330km/秒とかなり遅い状態に戻っています。 太陽風の磁場強度は4nT前後で、通常の強さです。 昨日のACEの図と比較すると、いくらか強まっていますが、 変化としては小さなものです。 速度の小規模の乱れと関係した変化なのでしょう。 太陽風は概ね低速の状態が続き、 磁気圏のオーロラ活動も穏やかなままとなっています。 AE指数には目立った変化は観測されていません。 さて、SOHO EIT284の太陽写真を見ると、 太陽の真ん中近くに黒い影、コロナホールが見えています。 ここは、太陽が持っている磁場が、外側へ向かって広がっている領域です。 磁場が広がっているために、太陽コロナの高温のプラズマガスが、 太陽から外側へ向かって逃げ出して行くのです。 そのため、この領域だけ高温のガスが減り、周囲よりも暗く見えるのです。 ちょうど今日の写真では、コロナホールの先端(右端)が太陽の中心線に達しています。 今、ここから外側へ向かって飛び出しているプラズマのガスは、 まっすぐ地球へと向かってくるのです。 コロナホールから飛び出す高速の太陽風は、3日ほどかけて地球へやってきます。 1月2日頃にやってくることになるでしょう。 年明け後の、ACEのデータに注目してください。 このコロナホールは、27日前の前回は、最高速度が600km/秒を超え、 高速風は4日ほど続きました。 今回も同程度の変化が起こるのではないかと思います。 放射線帯の高エネルギー電子は、いくらか減少していますが、 依然高いレベルを保っています。 もうしばらく注意が必要でしょう。 太陽は無黒点のままで、とても穏やかです。 SOHO EIT284の写真の東端(左端)を見ると、とても明るい領域が見えています。 今月の初めに大活躍をした930黒点群の位置に相当する様です。 まだ黒点群として残っているのかもしれません。 SOHOの観測では、このところ目立ったCME(太陽ガスの放出現象)は、 太陽の裏側起源のものも見られていませんので、 この黒点群には、前回の様な活動度は残っていないでしょう。 通常レベルのフレア活動については、今後に注目です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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