宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/12/24 11:40 更新 太陽風は高速ですが(550km/秒)、速度を下げ始めています。オーロラ活動が続いています。 担当 篠原 高速太陽風は後半に入りました。 昨日、620km/秒だった速度(ACEの図の黄色線)は、ゆっくりと低下をし始め、 現在、550km/秒に下がっています。 数値としてはまだ立派な高速風です。 太陽風磁場は強度(白線)が5nTで安定しています。 今日の図では、南北成分(赤線)がおもしろい変化をしています。 +4nTと-4nTの間を、数時間の周期でゆらゆらと揺れる様に変化しています。 この南向き(マイナス成分)が強まった時間帯に、活発なオーロラ活動が発生しています。 AE指数では、500nTの小さな活動と、800nTくらいの中規模の活動が2つと、 3つの山が見えています。 それぞれの活動時間を、ACEの図と比較してみてください。 太陽風磁場が同じ頃に南を向いていたことが分かります。 図を詳しく比較すると、AE指数は磁場の南向きよりもやや遅れて変化している様に見えます。 それは、ACEの位置が地球よりも太陽側にあるために、 地球よりも30分ほど早い太陽風を観測していることと、 太陽風磁場が南を向いてエネルギーを磁気圏に流し込み、 オーロラを引き起すまでに、ある程度時間がかかることなどが原因です。 さて、地球は高速風領域の後半部に入っています。 27周期の図を見ると、前周期は11月27日から29日にかけて速度の低下が起こりました。 今回も昨日より低下の傾向が始まっています。 今日以降もゆっくりと低下が続くでしょう。 地球は、明日か明後日くらいに高速風を抜け出すと予想されます。 放射線帯の高エネルギー電子は、昨日とほぼ同じレベルで安定しています。 警戒状態を保っています。 引き続き注意が必要です。 太陽は、今日掲載の写真では黒点は見られません。 フレア活動も穏やかです。 SOHO EIT284の写真では、明るい領域がこちら側に回り込んできましたが、 黒点を持っているほどの領域ではなかった様です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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