宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/12/20 13:56 更新 高速の太陽風が続いています(600km/秒)。オーロラも活動的です。アクセスの累計が100万件に達しました。 担当 篠原 昨日、12月19日のお昼前に、宇宙天気ニュースの累計アクセス件数が100万件に達しました。 これまで長期にわたってご愛読いただいて、たいへんありがとうございます。 後ほど、100万件までの経過を簡単にご紹介したいと考えています。 どうぞこれからもよろしくお願いします。 いきなり宇宙天気の話題から逸れますが、 今日の1枚目の写真は、SOHO LASCOC3の写真です。 画面の左側を、上から下へ天の川が流れています。 淡い光なのですが、お分かりでしょうか。 左下の領域は、明るめに見えています。 こちらの動画で見ると、より分かりやすいと思います。 場所としては、いて座のあたりの天の川です。視野の右の外側には、さそり座があります。 夏の夜空に輝く天の川が、冬のちょうど今、太陽の向こう側に見えているのです。 これからしばらく、太陽が天の川を横切って行く様子を楽しむことができます。 さて、太陽風は、昨日以降そのまま高速の状態が続いています。 昨夕、19日17時(世界時19日8時)に、550km/秒から600km/秒へ一段階速度が上がり、 以降、600km/秒前後と高速の状態を保っています。 磁場強度は大きな変化は無く、7nTで安定しています。 結局、前周期よりも2日近く高速風の到来が早まったということになるようです。 SOHO EIT284の太陽写真を見てください。 太陽の南半球(下半分)側に、西側(右側)から中心にかけて、 コロナホールの淡い影が見えています。 右端は地球への影響位置(影響が及ぶタイミングとしての位置です)に達し、 一方、左端は中心線を横切る手前くらいの位置にあります。 この全体が通過する期間、高速風が地球へ向かうことになりますから、 高速風はこれから5日くらい、比較的長い期間続くことになりそうです。 前周期の変化を参考にすると、下がり始めるのは12月25-26日頃になるかもしれません。 速度がだいぶ上昇しましたので、オーロラ活動も活発化しています。 AE指数では、1000nTに達する中規模の活動が3回ほど見られ、 その他でも、300〜500nT規模の小さな変動が続いています。 ACEの太陽風磁場を見ると、-3nTくらいの南向きが比較的頻繁に現れています。 この刺激によって、磁気圏も活動的になっているのでしょう。 今後も、速度が高まっているあいだは、 太陽風磁場が南向きになることで、中規模程度のオーロラ活動が発生するでしょう。 放射線帯高エネルギー電子は、一段下がりましたが、 10000のレベルを保っていました。 高速風の後半くらいからは、再び増加が始まると予想されますので、 今後の変化に注意する必要があるでしょう。 太陽は無黒点のままです。 X線のグラフは更に下がり、最低のレベルです。 とても穏やかな状態です。 本日は更新時刻が遅くなり、申し訳ありませんでした。 SOHO衛星のLASCO C3カメラで、夏の天の川が見えています。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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