宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/12/22 10:35 更新 太陽風は高速の状態が続いています(600km/秒)。オーロラ活動も活発です。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 ACE衛星の観測によると、昨日700km/秒を推移していた太陽風速度は、 21日22時(世界時21日13時)まで安定した速度を保っていましたが、 そこから速度をゆっくりと下げ、現在は600km/秒となっています。 図を見ると、ずいぶん速度が下がったようにも見えますが、 コロナホールとしては、依然かなり高速の状態です。 太陽風の磁場強度は、若干下がって5nTです。 南北成分は北を向いたり、南を向いたりしていますが、 昨日の図と比較すると、振れ幅が小さくなっています。 そのため、オーロラ活動は活発に見られていますが、規模は小さくなっています。 AE指数で500nT弱の小規模の変動が主になっています。 太陽風の速度は現在もかなり高速ですので、 活発なオーロラ活動は起こりやすい状況を保っています。 この状態で、オーロラの強度を決めるのは、 太陽風磁場がどのくらい南を向くかになります。 南向きの振れ幅が大きく、時間も継続するようになると、 大きなオーロラ活動が発生し、 南向きが小さくなったり、向く時間が短くなると、オーロラも小規模になります。 ACEのグラフを見ながら、AE指数の振れ幅を想像してみてください。 現在の高速風は、太陽の南側に見えるコロナホールによるものです。 今日のSOHO EIT284の写真では、コロナホールが西に(右に)進んだために、 コロナホールそのものは見にくくなっています。 予想は昨日までと変わらず、もう3日くらいは高速風が続くと思われます。 前周期の変化を勘案すると、明日くらいまではかなり高速の状態が続きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、警戒ラインを超えた状態です。 数値的には昨日とほぼ同じです。 高速風は続いていますので、変化に注意を続ける必要があります。 太陽は無黒点のままです。 X線グラフも低いままです。 SOHO EIT284の写真では、東の端(左端)が明るくなっていますので、 やがて黒点群がこちら側に姿を現すかもしれません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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