宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/12/21 11:27 更新 太陽風は更に速度が上がっています(700km/秒)。活発なオーロラ活動が続いています。 担当 篠原 アクセス累計100万件を記念して、これまでの経過をまとめました。 「宇宙天気ニュース100万カウント達成」 どうぞご覧下さい。 高速の太陽風が続いています。 昨日は600km/秒でしたが、その後ゆっくりと上昇の傾向が続き、 現在は700km/秒前後で推移しています。 かなり高速になっています。 27日周期の図を見ても、前周期が600km/秒台に留まっていたのに比べ、 今回はもう一段高まっているのが分かります。 SOHO EIT284の太陽写真で、コロナホールは西へやや進んでいますが、 横幅が広く、東の端(左端)はちょうど太陽の中心線に達したくらいです。 このため、太陽風の高速状態は、これから4日程度は続くのではないかと思われます。 速度としては、現在くらいが最高速なのではないでしょうか。 太陽風の磁場強度は6nTでほぼ安定しています。 南北成分は、+5nTから-5nTの間で、南北に細かく変動しています。 このため、オーロラ活動が活発になっています。 AE指数では、800〜1000nTの中規模の活動が何度も観測されています。 北極域では、にぎやかなオーロラを楽しんでいることでしょう。 高速風が続いていますので、今後も活発なオーロラ活動が期待されます。 ただし、高速風も後半になると、磁場強度が下がり、 南向き磁場も弱まって行きます。 そうなると、オーロラ活動の規模は次第に弱まって行きます。 放射線帯の高エネルギー電子が、10000の警戒レベルを保っています。 やや増加の兆しも見えています。 高速風が続いているので、これから更に増加するのではないかと思います。 しばらく注視する必要があるでしょう。 太陽は無黒点のままです。 X線強度も最低レベルで、非常に穏やかです。 先週の騒ぎがうその様です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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