宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/28 10:29 更新 太陽風の速度は下がり始めています(520km/秒)。オーロラ活動も次第に小規模になっています。 担当 篠原 太陽風はゆっくりと速度が下がりつつあります。 昨日より、太陽風の速度は560km/秒を前後するように変化し、 今朝に入って、520km/秒へと一段下がっています。 この後も、引き続きゆっくりと低下が続くものと思われます。 27日周期の図で見ると、23日に始まった今回の高速風は、 今日、28日まで、6日間に渡って続いたことになります。 図の上段の前周期の変化と比較すると、速度の盛り上がりがずいぶん立派になったのが分かります。 磁場強度は、5nTから次第に下がり、2nTまで弱まっています。 この弱まりも、高速風帯が終盤を迎えていることを示しているのでしょう。 速度自体はまだ高速状態ですが、磁場強度がすっかり弱まってしまったため、 南に向いても小さな値しか現れていません。 このため、磁気圏へ流れ込むエネルギーも小さくなってきています。 それに対応するように、オーロラ活動も次第に小規模になっています。 今日のAE指数のグラフは、300nTくらいの比較的小さな変動が発生しているだけです。 しかし、回数としては、一日を通して度々起こっていますので、 華やかではないものの、極域ではオーロラを楽しむことができたでしょう。 アラスカのライブカメラでその様子を見ることができます。 http://salmon.nict.go.jp/awc/live/index.php また、シベリアの磁場データの図で3日間の移り変わりを見ると、 変動が次第に小規模になっている様子がよく分かります。 シベリアの図の観測点はオーロラのすぐ下にあり、 オーロラが活動する時に100kmほど上空(電離圏)で流れている電流の変化を磁場変化として検知します。 グラフが上や、下に大きく変化すると、 そのとき、上空に活発なオーロラが光っていると考えることができるのです。 磁場データが上に変化するか、下に変化するかは、上空に流れる電流の向きに関係します。 さて、高速風帯が終わろうとしていますが、 太陽には次のコロナホールが姿を現しています。 それほど大きなものではありませんが、太陽の中心から南(下)に向かって伸びています。 今日と、27日前の写真をGOES13のX線写真で比較します(SOHOはお休み中です)。 このコロナホールは、前周期は太陽の北寄りで目立っていました。 今回は北側は小さくなり、中心付近が濃くなっています。 27日周期の図で前周期を見ると、11月4-5日にとても小さな速度の山がありますが、 この部分が今回、もう少し大きくなっているかもしれません。 コロナホールが太陽の中心に達していますので、 影響が見られるのは3日後の、12月1日頃でしょう。 どの様な変化が現れるか、注目したいところです。 放射線帯の高エネルギー電子が若干増加しています。 青線のGOES11が警戒ラインに達しています。 明日にかけてもう少し増加するかもしれませんが、 今回の高速風では、それほど大きな増加にはならなかった様です。 ただし、多めではありますので、ある程度の注意は必要でしょう。 太陽では、926黒点群に続いて、927黒点群が出現しています。 X線のグラフを見ると、小さな変動が見られていて、 あるいはCクラスの小規模フレアに達するものが発生するかもしれません。 GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。28日9時半(世界時28日0時半)。元の写真はやや左に傾いています。 (c) NOAA/SEC 27日前にGOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽。11月1日9時半(世界時1日0時半)。コロナホールの変化が分かります。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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