宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/24 10:34 更新 高速風がやって来ました。太陽風の速度は500km/秒に上がり、活発なオーロラ活動が発生しています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度が上昇を始めました。 23日11時(世界時23日2時)に350km/秒と低速だった太陽風は、 ゆっくりと上昇して、24日2時(世界時23日17時)に500km/秒に達しました。 現在まで、この高速状態で安定しています。 一方、昨日のニュースの時点で強まり(9nT)を見せていた太陽風磁場の強度は、 速度が上がり始める頃に15〜20nTまで強まりました。 速度が本格的に上がると、一段落着いて、弱まり始め、 現在まで9nTくらいで安定しています。 依然、強めの状態です。 27日周期の図を見ると、高速風の到来は1日ほど早まっています。 最高速は前回が、550〜600km/秒だったのと比較すると、やや落ちています。 しかし、磁場強度は現在も強まったままですので、 これから、もう一段の速度上昇が見られるかもしれません。 磁場強度が5nTくらいに下がるまでは、注意が必要です。 高速風は、明後日くらいにかけて続くと予想されます。 太陽風磁場が強まっているため、南向きの成分が強まりやすい状況になっています。 ACEの図を見ると、前半のところで-5〜-10nTの強めの南向きがほぼ連続的に発生しています。 また、後半でも-5nTの南向きが頻繁に見られています。 このため、オーロラの活動も活発になっています。 オーロラの活動度を示すAE指数では、500nTから1000nTの活発な活動が1日を通して観測されています。 シベリアの磁場データでも、昨日になって、急に変動が大きくなっているのが分かります。 極域の空はかなりにぎやかだったのではないでしょうか。 現在、速度が高く、磁場強度も強い状態が続いています。 南北成分も南向きが現れ続けているので、 活発なオーロラ活動が続いているのではないでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子は、活発な磁気圏活動の影響で、 一気に数を減らしています。 こちらは、高速風の後半から増加を始めるはずです。 今後の変化に注目する必要があります。 太陽は黒点が見られない状態です。 X線のグラフも低く、穏やかな太陽が続いています。 SOHO EIT284の太陽写真では、太陽の東端(左端)に明るい領域が見えていて、 こちらからやがて黒点が上がって来るかもしれません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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