宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/26 11:00 更新 高速の太陽風が続いています(600km/秒)。放射線帯高エネルギー電子が増加を始めています。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 昨日より、580km/秒〜620km/秒の安定した高速状態が続いています(ACEの黄色線)。 27日周期の図で、前回のこの高速風と比較すると、 最高速は高く、継続期間も長くなっていて、高速風領域の規模が大きくなった様です。 太陽風の磁場強度(白線)は、6nTと通常の強さで安定しています。 南北成分(赤線)は、-3nTと小さめですが南向き(マイナス)が頻繁に現れています。 連続しているというのではなく、細かく振動しながら南寄りが続いているという変化です。 この南向き磁場は、振幅としてはそれほどではありませんが、 速度が高いため、比較的活発なオーロラ活動を起こしています。 AE指数では、500nTを超える活動が2度見られ、 その他の時間帯でも500nTクラスの変動が続いています。 この3日間ほどオーロラ観望にはすばらしい日が続いている様です。 初めに書きましたが、高速風帯は規模が拡大している様で、 まだしばらく高速風は続きそうな気配です。 とういのは、太陽風の磁場強度が5nTレベルを保っているためで、 これがもう少し下がらないと、速度の低下が始まらないように感じます。 前周期の変化で考えると、今日いっぱいは現状レベルの高速風が続き、 明日に入った頃から速度が低下すると予想されます。 今周期、高速風の始まりは1日ほど早まっていました。 終わり方はどうなるでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子が数を増しています。 今日のグラフでは、警戒ライン(10の4乗の線)には達しませんでしたが、時間の問題でしょう。 高速風が続いている事から、明日には青線のGOES11が超えると思います。 あるいは、赤線のGOES12でも超えているかもしれません。 高速太陽風の後半からは放射線帯の変化に注意が必要です。 一旦増加すると、減少はとてもゆっくりです。 今後、数日にわたって警戒状態が続くと思われます。 太陽では、東の端(左端)から新しい黒点が姿を現しました。 926黒点群です。 11月22日のニュースで掲載したCME(太陽ガスの放出現象)は、 この黒点群が起こしたのかもしれません。 X線のグラフを見ると、目立った変化はなく、 現在はそれほど活動的な状態ではないのかもしれません。 まだ、詳しい様子が分かりませんので、今後の変動に注目したいところです。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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