宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/23 10:48 更新 太陽風の磁場強度とプラズマ密度が増加しています。高速太陽風がまもなくやって来そうです。 担当 篠原 太陽風に変化が見えています。 高速風の到来が近づいているのかもしれません。 ACE衛星のデータを見ると、太陽風の磁場が、5nTの通常レベルからゆっくりと上昇して、 現在9nTくらいまで強まっています。 プラズマの密度(橙色線)も同じように上昇をして、 2個/立方cmから、10個/立方cmへ増加しています。 高速太陽風の前面では、これからやってくる高速風が、前にある低速風を押しこむために、 磁場強度やプラズマ密度が増加する傾向があります。 現在見えている変化は、この変化である可能性があります。 現在の太陽風の速度は、350km/秒を前後していて、やや低速のままです。 27日周期の図を見ると、磁場強度の変化は1日ほど早まって発生しています。 図の上段の前周期には、10月27日の後半に磁場の変化(青線)が見られました(図は世界時です)。 これを単純に下段に持って来ると11月23日の後半になりますが、 この図で見ると、既に昨日、11月22日の後半に変化が始まっています。 高速風の到来が1日ほど早まっているとすると、 今日の夜くらいから速度が上昇を始めると予想されます。 現在の磁気圏ですが、まだ、速度が遅いために概ね静穏です。 ただし、磁場強度が強まっているので、南向きが強まりやすい状態にあります。 実際、ACEの図で-5nTの強い南向きが4時間ほど発生している時間帯があります。 ここでは、小規模のオーロラ活動が発生していました。 AE指数のグラフが500nTくらいまで盛り上がっています。 シベリア磁場データで見ると、へこんだ部分がその活動にあたります。 電離圏を流れるオーロラ電流が強まったのです。 この変動の時は、南向きの磁場は強まったものの、速度が低速だったために、 オーロラ活動としては小さなものに留まったのです。 今後、速度が上昇を始めると、南を向いた場合の影響はどんどん大きくなります。 磁場強度が強い状態で、速度が上がり始めた時間帯は、 オーロラ活動が激しくなりやすいので注意してください。 太陽は黒点が見えなくなっています。 X線のグラフは強度自体がどんどん下がっていて、 太陽面に活動的な領域が無くなっている事を示しています。 フレア活動は静穏な状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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