宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/11/22 11:42 更新 太陽風は低速で、地球は静穏です。CMEの動画を掲載します。 担当 篠原 太陽風の密度が回復しています。 昨日、かなり薄まったという記事を書きましたが、その後1個/立方cmに回復し、 現在はもう少し増えています。 太陽風は穏やかな状態が続いています。 速度は340km/秒へ下がり、低速状態です。 磁場強度は4nTで普通の強さです。 地球への影響を決定する、太陽風磁場の南北成分は北に偏った状態が続いています。 ずっとプラス方向にあります。 この状態では、磁気圏へのエネルギーの流れ込みはほとんど止まっています。 エネルギーが流れ込まないため、オーロラ活動は低調で、 AE指数には全く変化が現れていません。 この静かな状態は、明日いっぱいくらい続くと予想されます。 その後、コロナホールからやってくる高速風が地球に到達します。 27日周期の予想では、24日に入った頃から太陽風の磁場強度が強まり始め、 27日の後半から速度に変化が現れそうです。 前周期の最高速は600km/秒程度。2日半ほど高速風は続きました。 太陽では、923黒点群が見えなくなってしまいました。 X線のグラフのレベルが下がり、活動も弱まっていることから、 昨日、一昨日に見えていた細かいぎざぎざは、923黒点群が起こしていた様です。 一方、924, 95黒点群も弱まって、ほとんど見えなくなっています。 太陽のフレア活動は穏やかに推移するでしょう。 昨日お知らせしたCMEの動画を掲載します。 2回連続で発生した様です。 まだ太陽の向こう側にある領域で発生したCMEです。 太陽のガスが、地球から見て横方向に飛び出しています。 もしかすると、活動的な領域がこちらから出現するかもしれません。 SOHO LASCO C3カメラによる、11月21日のCME(太陽ガスの放出現象)。太陽の向こう側で発生しています。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|