宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/19 12:04 更新 太陽風磁場が強まっています。南寄りになると、オーロラ活動などが強まる可能性があります。 担当 篠原 太陽風の磁場が強まっています。 昨夕、18日18時(世界時18日9時)頃に10nTくらいに強まり、 現在まで半日以上その状態が続いています。 南北成分(赤線)は0nT付近に留まっています。 磁場の成分としては、東西方向の成分が強まっていて、 太陽から地球へ向かって、真横に向いた磁場が流れて来ています。 磁気圏への影響は、速度が遅めであることもあって、ほとんど見られません。 AE指数のグラフはほとんど変化していません。 太陽風の磁場が横を向いた場合も、ある程度磁気圏への影響は起るのですが、 今回は、速度が遅めだったことが効いているのかもしれません。 ただ、ACEの図の最後の部分で、南北成分が急に南寄りに変わって来ています。 磁場強度が強まっているため、 今後、南寄りに磁場が切り替わった場合は、磁気圏の活動が一気に強められます。 今後の変化に注目です。 全体的な変化としては、速度が350km/秒から400km/秒に変わっていますが、 低速風気味の穏やかな太陽風が続いています。 もう、回帰性の乱れはやって来ないでしょう。 太陽風はこのまま、5日後の11月24日頃くらいにやってくる次の乱れまで穏やかな状態が続くと思われます。 発生源のコロナホールが、SOHO EIT284の写真の南側(下側)に見えています。 やや薄めで、それほどはっりしたコロナホールではありません。 太陽面には、923, 924, 925の3つの黒点群が見えています。 924, 925群は面積が小さくなって来ているように見えます。 X線のグラフには、Bクラスのとても小さな活動が見られていますが、 活発化の雰囲気はありません。 フレア活動も穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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