宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/15 10:03 更新 太陽風の速度はやや遅くなっています。南向き磁場の影響で、小規模のオーロラ活動が続いています。 担当 篠原 太陽風はゆっくりと速度が下がって、 400km/秒から15日7時(世界時14日22時)に340km/秒まで落ちました。 その後反転して、3時間後の現在(15日10時、世界時15日1時)370km/秒へやや上がっています。 太陽風の磁場強度を見ると、4nTがずっと続いていたのですが、 速度が落ちきる頃からやや強まり始め、現在は6nTを超えつつあります。 速度がやや上がっていることと関係しているのかもしれません。 その場合は、もうしばらく速度の上昇が続く可能性があります。 27日周期で考えると、次の高速風の始まりの予想よりも1日早く、 今見えている変化が、本格的な太陽風の乱れの始まりなのかどうかは、 もうしばらく太陽風の様子を見る必要があります。 高速風の変化が1日くらい前後することは普通に起ることです。 ただ、以前のここの高速風では、磁場強度は10〜20nTにまで強まる変化を示しています。 今回の磁場の乱れはまだ小さく、小規模な乱れを見ているだけの可能性もあります。 太陽風磁場の南北成分が、小幅ですが、-2nTくらいの南向きがずっと続いています。 速度が遅いため、小規模に留まっていますが、 ある程度のオーロラ活動が続いているようです。 AE指数で200〜300nTくらいの小さな活動が、こちらもずっと続いています。 (最新のところで中規模の変動が記録されています) 27日周期の図をそのまま対応させると、今日いっぱいは穏やかな太陽風が続く可能性があり、 太陽風の乱れは明日に入ってからとなります。 ただし、昨日書いたように、コロナホールの姿が今回は見えなくなっています。 太陽風の様子も、前回とは異なっている可能性があるので、 今日から明日、明後日と、太陽風の変化が注目されます。 放射線帯の高エネルギー電子は、今日のところで急に減少しています。 小規模ながら、磁気圏の活動が強められたことと関係しているのでしょう。 警戒ラインは割ることになりそうです。 太陽には、真ん中に大きな923黒点群と、 東側に小さな924黒点群と新しく925黒点群が見えています。 X線のグラフはすっかり落ち着いてしまって、目立った変動は見えなくなっています。 924黒点群は規模は大きいものの、活動としては穏やかになっています。 小規模フレアについてはある程度の注意が必要ですが、基本的には穏やかに推移しそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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